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「夏油さまー!水やり、出来た!」
「タンポポ咲いてる」
「お、本当だ。」
あれから既に5年程月日が過ぎた。
今日は教祖の仕事がお休みでなにもない日で今は3人一緒に屋上でのんびり過ごしている。
二人もある程度大きくなり、小学生高学年になるぐらいの歳になり、二人は相変わらずいいこだ。反抗期が来ないのも不思議なくらい
反抗期ぐらい、覚悟していたんだが…遅いタイプなのか?
「ねぇ、夏油様。夏油様、五年前まで髪の毛短かったのになんで伸ばしてるの?」
「えっ…あーう〜ん…」
「それに、夏油様ってお兄さんが居るんだよね?夏油傑って言う。」
「…よくわかったね」
「呪術界だと結構有名人だよ!で、なんで髪の毛伸ばしてるの?教えて!」
「…特に意味はないよ。だけど、喧嘩しちゃったから……傑の事を忘れないようにするためかな?僕、忘れっぽいからさ」
そう言うと、なんで?忘れればいいじゃん!嫌なことなんて!と言う菜々子に、人は思いれが強ければ強いほど、忘れたくなくなるんだよ。とだけ返しておく。
「ふーん、そっかぁ……」
ちょっぴり不思議そうな反応をする美々子
そりゃあ、そうだよね、まだ理解しづらいだろう
「あ、そーだ!夏油様!あのね?渋谷にタピオカのお店が新しく出来たっぽくて、美々子と行きたいねーって話してたんだ!行こうよ!」
「あぁ、あのカエルの卵みたいな?」
「夏油様、そう言う表現よくないよ」
「あははっ、僕達の時はそんな風に呼んでたからさぁ…うん、いいよ。行こっか」
「「やった!」」
二人は、おめかししてくるから待ってて!と言って、屋上を出ていった。
…僕も、少しはスウェットじゃなくてちゃんとした私服を着ようかな
そんなことを思いながら、僕も屋上を後にして自室に向かう
さて、僕はあまり服にこだわりがない故に、Tシャツに普通のジーンズが殆どだ。
…まぁ、そんな感じでもいいかもしれない。夏だし
「二人とも〜、準備できた?」
「出来た〜…って、夏油様ぁ!?」
「え、どうしたの?」
「…その服かっこいい。写真撮ろ」
「え、あ、うん」
二人の強引な写真撮ろ〜になんとなく二人の間に挟まりながら写真を一枚撮った。
すごく満足そうな二人に、こんな23歳の男と一緒に写真撮るのに満足するのはやっぱり男の僕にはわからないや。
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面白い - 凄く好きです!おうえんしてます! (8月24日 0時) (レス) @page35 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
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