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「……。」




もう、どうでもよかった。

コイツらを殺して、僕ら呪術師にとって有利な世界を作る。

それが今の…僕の思いだ





「やめっ」



「助けてぇ!!」



「いだっ、ぃだい!!」



「ぐぶっ…がっ」



「死にたくないよぉ!!」



「いやぁぁあああ!!!」







猿の大合唱が僕の耳をつんざく

助けてと助けを求める声。

実に愉快、お前らはそんなことをあの双子に散々させたんだ。助けてと求めたのに、化物と罵ったお前らは無視をしたんだ、あの小さい手を払い除けたんだ。

死ね、非呪術師のお前らを守る意味も、何もない

死んでしまえ




その日、僕は猿を全員殺した。子供も女も、男も老人も

皆、殺した。

そして、村を放火した。







「ごめんね、遅れちゃって。」






今、出してあげるからね。と死んだ猿から奪った鍵で双子を助ける






「大丈夫だよ。君達を…傷つける猿は居ないよ。おいで」





血濡れの僕は、両腕を広げると、双子は僕にゆっくりと近づいてくる







「…本当に、居ない?」


「あぁ、皆居ないよ」


「私達、ここからでていいの?」


「いいんだよ、君達は自由なんだ。ごめんね、助けるのが遅くなって」


「…ありがとう、助けてくれて」


「!」






黒髪の女の子の方は、ギュッと僕に抱きついた。

そして、金髪よりの茶色の髪の毛の女の子も僕に泣きながら抱きついた。







「行こっか。」






僕は二人を抱き抱えて村を出た。

あまり交通機関を使うわけには行かず、僕は呪霊を使って空を飛ぶ。

とりあえず、この双子の治療が先だ。それで、部屋を借りなきゃ…即入居できる場所にしよう

そう考えながら、膝元で安堵したのか寝ている双子の頭を撫でた。

生き方は決めた、後戻りは絶対に出来ない



---




二日程度経った。

僕は、あの双子と即入居できる部屋を見つけて、必要最低限だがなんとか二日程度経った今、二人の世話が忙しい身でも出来ている。

そして、今日はとある人達のもとへ僕は出向いた。






「ごめん。」


「…それが貴方の考え方なら仕方ないわ。」


「……………自分の意思、貫き通せよ」


「………あぁ。」






実家で両親を殺した。

大切だった筈の人たちだが、今の僕には不必要になったからだ。

そして、失うのが怖いと言う迷いを捨てるためだ。

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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 男主
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面白い - 凄く好きです!おうえんしてます! (8月24日 0時) (レス) @page35 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゴリ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2023年8月8日 18時

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