煉獄杏寿郎の姉

煉獄さーん ページ31

錆兎side


死んだ筈のAが宴会場に入ってきたときに、俺や煉獄や煉獄の家族はAに抱きついた


30分程度抱きついてたら、暑い！！！と言われて、振りほどかれた

いや、飛ばされた方が正しいかもしれない


飛ばされた衝撃で20分程度意識がなくなっていたが目を覚ましたらAは酒を不死川と飲み比べをしていた


二人とも顔に出やすいタイプなのか5本目の瓶を飲んでるときに顔が真っ赤だった


俺はその姿をじっと見た



「……なぁ、煉獄」


「…なんだ」


「嫁にAを貰ってもい…「「「やるものか」」」なんで、煉獄家総勢で言うんだ」


「姉上は僕達の大切な姉上なんです！あげれるわけがないです！」


「千寿郎の言う通りだ、お前にAをやるわけにはいかない」


「Aを嫁にやるときは、夫になる者の最後だ」



まて、一人だけ怖いことを言ってる奴がいるぞ


「…でも、いずれ嫁にとつがなきゃいけなくなるんだぞ？」


「「「そうしたら、その相手の最後だ」」」


「何を言っても無駄みたいだな」


俺は煉獄家を横目に、Aと不死川の勝負を見ていた

だが、一時間後ぐらいにはもう、酔い潰れ二人とも畳に倒れそうになった


俺はAを支えようと足を前に出すが、近くには炭治郎がいた


俺はその場でピタリと立ち止まった


炭治郎がAを支えていた

それも遠目でもわかる、愛しいものを見る目でAを支えている姿


その姿に胸がチクリと悲鳴をあげた

チクチクチクチクチクチクチクと何度も釘のように針のように胸に指してくる


「………」


無言で胸元の服をつかむ


「…ッ」



俺はその場にあまりいたくなかった


嫉妬だって知ってる


だが


やっぱり、相手がすこし憎く感じてしまうんだ

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