警察辞めたけど、働きたくない話

働きたくない ページ6

虎杖悠仁side




「Aさんくつろいでて良いって言ったのに…でも、超美味そう」


「これでも自炊生活してるからねぇ…それにアタシ的には卵フワフワに出来たから上出来。」


「俺の唐揚げは？」


「今すぐにでもビールと一緒に食したいかな」




そう言いながら、ニコニコと笑うAさんに親父臭いって言ったら、そのうち分かるよって言われた。

まぁ、じぃちゃんも唐揚げとか食べる時、焼酎かビールかの二択で食ってたしそうなんかも




「さて、サラダは即に出来てるし食べようか！」


「おう！」

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「あー、うまっ…虎杖くんって婿に行ったらスッゴく誉められるタイプだよ………」





オムライスとサラダを食べ終えたAさんは
、モグモグとビールと唐揚げを食べながら酔いが回って来てるのか、俺を誉めちぎってくるAさんに、すっげー誉めてくれるじゃんって、言ったら当たり前じゃんって





「だって、ちゃんとしてるからさぁ…あー、もし虎杖くんが20代そこらだったらなぁー」


「なぁー？」


「彼氏に欲しいかも」






かっ…えっ、彼氏？まじで？





「まじで！？」


「年近かったらだからね？」


「あー……そっかぁ」


「…まっ、君は良い男になるよ。アタシが保証する！」


「うおっ…！？」




ワシャワシャと頭を撫でまくるAさんの行為に嬉しくもなりながらも、髪の毛ぐちゃぐちゃになるって言ったら、男前になるから良いじゃんって言われる




「にしても、満更でもなさそうな顔だね…逆に嬉しそうな顔……ワンコみたい」


「…えっ、俺、犬認定？」


「ワンコみたいな性格してるじゃん、アタシには虎杖くんの頭と背後に尻尾と耳が見えるよ…」


「……あ、ねぇ、Aさん」


「ん？」




ふっと思った、いや…まぁさ？ちょっと気になっただけなんだけどさ？





「Aさんって、なんの仕事してんの？」


「…えっ、気になる？」


「そりゃあ、五万円を満更でもなさそうな顔で渡してくるし…」


「んー…虎杖くんは現実主義っぽいから言っても信じないと思うから…そうだね…簡単に言えば人を助ける仕事かな？」




Aさんのその言葉に、ちょっと意外だなぁと思いながらも、そうしたら、警察？って言ったら、数年前に退職したって

…えっ




「Aさん警察官だったの！？」


「？そうだよ、まぁ今は違うけどね。」

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