. ページ8
野村side
「…ふぅ、何度やってもなれないや」
パチンッ、パチンッと的確に記憶通りに切っていく
前回は松田くんと萩原くんを強制的に他の事件に回したからこんなことにはならなかったけど、流石に100回やっても爆弾は怖いからなれないや
パチンッ、パチンッと調子良く切っていき、残りの線があと一つ
私はそれを残して、松田くんに電話をかける
「《どうした!?》」
「残りの線、一本残したからあとは萩原くん次第なんだけどどうかな?」
「《ぁ…っと、今は確か米花中央病院だった気がする、さっき電話したら言ってた》」
「そっか、ありがとう。あと、こっちの制限時間が10分ぐらい」
「《10分って…》」
「君達、三分もあれば十分だって言うでしょ?爆弾なんて特に」
「《それはふざけて言ってるわけで……チッ、もし萩原が見つけられなかったら、ちゃんとやんだぞ、わかったか?》」
「わかってる、じゃあ電話切るね、じゃあね」
ブチッと無機質に切った電話
多分今頃松田くん怒ってるだろうなぁって思いながら、残りの10分を待つことにした。
何度も何度も松田くんを助けようとしたけど、このパターンでの死ぬ寸前は味わったことがない私は、松田くんの死に際の気持ちが何となくわかった。
怖い、それだけ
萩原side
「ホントに!?」
米花中央病院に来た俺は、受付の女の人に届け物がないか聞いたら、あると言われた。それも紙袋の物らしい
「それ爆弾かもしれないんだ!だからその紙袋を俺に渡してほしい!」
俺の大声に受付の近くにいた人たちはざわざわとし始めた
俺はそう言えば、警察手帳出してなかったと思って、警察手帳を取り出して見せたら、すぐに患者の人達を避難させると言うこと
俺は受付の女の人が持って来てくれた紙袋を受け取って、中身を確認すれば案の低爆弾だった
「ありがとう、今すぐ君達も避難して…あと、30分はあるから!」
「は、はい!」
俺はあとは陣平ちゃんに電話をしなきゃと思って電話をかける
すると、ワンコールで出た陣平ちゃんに爆弾があったことを言うと、さっさと解消しろと怒られる
「それはわかってるけど…「《野村が27番の観覧車に乗りやがった!!》」はぁ!?野村ちゃんが!?」
「《それも、お前か爆弾を見つけるまで待つって…残り、10分もねぇ、早くバラせよ!!》」
165人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ