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野村side
「それじゃあ…久々に集まったと言うことで、かんぱーい!」
「カンパ〜」
かちんっとジョッキや中ジョッキがぶつかる音で久々の飲み会が始まった
目の前に頼んだおかずがズラリと並んでいて、烏龍茶を飲みながら、揚げたてだろう串カツを食べる。
…うまい
「野村ちゃん、飲まなくていいの?お酒?」
「うん、降谷くんと諸伏くんに羽目はずさせてあげたいし」
私が烏龍茶しか飲んでないのを気にしてくれた萩原くんにそう言うと、そっかと笑いながら返してくれた
「にしても驚いたよ!野村ちゃんが飲み会したいなんて」
「たまには皆と集まりたいってときもあるよ?あ、それより…松田くんがLINEで萩原くんが重装備のやつ着ないって怒りのLINEが来たんだけど?」
「えっ!?陣平ちゃん、チクったの!?」
「お前が言うこと聞かねぇから野村に相談したんだよ…な?」
「うん…でも、ホントにちゃんと着ないとダメだよ萩原くん?爆弾に一番詳しいのは二人なんだからさ」
べちっと凸ピンを萩原くんのデコにやると、いてっと痛がった
そんな痛がる姿を見れた私は安堵する。
良かった、今回も同じようにうまく行った、次は松田くんだ。と思いながら、烏龍茶を飲んだ。
あの日の飲み会から既に4年経過した。
私は今、ある犯罪組織のメンバーであり幹部になった。
「ベルモットさん、おはようございます」
「あら、ニコラシカ…おはよう、それよりその頬の傷は?」
「少しへまをしてしまって…」
「貴方でもへまをする時があるのね、可愛らしいわ」
「ありがとう」
ジンと関係を持ち、組織のボスに気に入られているベルモット
私はなるべく自分の保安より、組織の情報収集に率先している、それは諸伏くんを助けるためだ。
この組織の下っ端構成員から幹部までの情報を集めるようにして、諸伏くんのノックの告げ口を誰がしたのか、それを防ぐために私は動いている。
「おい、ニコラシカ」
「!はい」
何処から来たのか、ジンから任務だと告げられた
「11月7日、米花町の○○って所で金の受け取りをしてこい、バーボンとスコッチと一緒にだ。金の受けとったら相手は殺しておけ、いいな」
「わかりました、何時に受け取りですか?」
「20時からだ」
去り際、私にへまをすんなよと言ったから、そんなのしませんよって言っておいた。
へまなんてしないよ、絶対。
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