愛した君達へ (ページ18)

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野村side

プルル、プルルと家での書類整理をしていると、沖矢と言う名字で電話が掛かってきた

「もしもし」

「《あ、野村さん？久しぶり、元気？》」

「諸伏くん…うん、元気。あ、そっちなれた？まだ一年ぐらいだけど」

「《うん。あ、それに明日にはそっちに帰れそうなんだ。》」

「！へぇ、そっか…良かった」

「《でも、最初は多分野村さんびっくりしちゃうかもね、俺、別人になってるから》」

そんなことを言う諸伏くんに、髭とか剃ったの？と聞けば、剃ってないよと言われる

そうだよね、諸伏くん警察学校の卒業の後から伸ばしはじめたもんね、松田くんに褒められて

「いつ来るの？」

「《昼ぐらいになるかな？》」

「そっか、きよつけてね」

「《あ、そう言えば赤井さんと連絡とってる？最近、連絡が取れないんだよ》」

「？そう言えば、私も取ってないかも…でもあの人の事だからそのうち掛かってくるよ」

「《…なんか、野村さんって赤井さんの事信頼してるよね。ちょっと羨ましいや》」

「私、諸伏くんの事信頼してるよ？」

「《うーん…まぁ、そうなんだけどね……《モロフシ！》あ、ごめん！呼ばれちゃった…また今度かけ直すね！》」

「うん、ありがとう。諸伏くんも頑張ってね」

そう言って電話を切って、パソコン作業を進める

カタカタと無機質な音が響く室内

今は夜の2時過ぎ、私はコンビニでも行って息抜きしようかなと思い、適当にパーカーと帽子をかぶってコンビニに向かった

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外に出て、自分が利用するコンビニまで徒歩15分ぐらいの場所

私は夜道をノロノロと歩きながら、人通りが少ないのを良いことに、鼻歌を交りながら歩いていれば、すぐにコンビニについた

適当にお茶、お菓子、お酒と籠に放り込んでお会計する

「ありがとうございました～」

店員さんの声と同時に私はコンビニをでると、左側から伊達くんの声が聞こえたから左側に顔を向けると、なよなよしてそうな男の人と伊達くんが話しながら歩いていた

多分、この時間帯だとパトロールだろう

「伊達くん」

「！野村？」

「久しぶり、元気？」

「おう！元気だったぜ！」

「？…お知り合いですか？」

「！あぁ、そうそう野村は…「伊達くん、あんまり言っちゃダメ」あ、そうか…」

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