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野村side
先に諸伏くんが死んじゃう屋上に向かって、赤井さんと諸伏くんを待つ
どうやって今回諸伏くんを止めようかと思いながら、やっぱり拳銃を奪うしかないかなぁって思いながら、柵もない廃墟の屋上から足を地面の無い空中で足をプラプラと動かす
すると、鉄の音が反響する音と一緒にバンッ!と扉が開いて後ろを振り替えれば息を乱しながら階段を上がってきたであろう諸伏くん
「野村さっ…なんで……」
「諸伏くんが来ると思って」
「っ…それより、此処から離れて!追手が来るから…」
「諸伏くん、スマホ貸して」
「え…なんで」
「いいから」
誰に対しても疑心暗鬼になってるだろう諸伏くん
けど、同期の私の事もあってすぐに渡してくれて、それを胸ポケットにしまう
「野村さん…?」
「追手ってライだよね?」
「!なんで…」
「秘密」
すると、顔を殴られたのかなんなのか怪我をした赤井さんがやってきた
「っ!!」
「スコッチ…って、ニコラシカなんで居るんだ」
「ライじゃ、諸伏くんを説得できないと思って」
プラプラしてた足をやめて、座ってた場所に立つ。
後ろに倒れれば死んじゃうような感じ
ドクドクと心臓が高鳴って、冷や汗が背を伝った
「おい、ニコラシカ…お前……」
「赤井さん、諸伏くんの事アメリカ方式で保護できますよね?」
「赤井さん…?もしかして、ライの事か?」
「…そうだ、俺は赤井秀一、FBI捜査官でお前達同様に潜入捜査官としてこの組織に噛みつこうとしている犬…と、言えばいいかな?」
「…じゃあ、二人は知り合い?」
「半年ぐらいにね。」
それで、赤井さん、出来るよね?とまた聞けば、あぁと頷く
「スコッチ、お前を逃がすぐらい造作もない証人保護プログラムを受けないか?」
「!」
「諸伏くん、受けなよ」
「だけどっ…」
すると、カン、カンとゆっくり階段を上ってくる足音が聞こえた
私は知ってる、この足音の音を
「っ!野村さん、スマホっ…」
「渡さないよ。」
すると、グッと噛み締めたような顔で私に近づいて腕をつかんだ
「時間がない、俺が死ねば今なら君も疑われずにすむ!」
「諸伏くん、君が死んで降谷くんはどうするの?」
「!それはっ…」
「君が死ぬより、私が死ぬ方が悲しむ人は少ない」
.
.
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「そんなことない!!」
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