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辞めなきゃ良かった ページ40

七海健人side




「それじゃあ、当たらないって言ってるじゃん」





そう言い放って、足で軽く転ばせた屍先輩

勿論、転けた諸伏さんはいてててっと軽い感じで笑う





「あははっ、屍さんってやっぱり強いや…」


「アタシが強いんじゃなくて、諸伏達が弱いの。」


「屍先輩、十分彼らも凄いと思いますよ。この短期間で此処まで出来るようになったんですから」


「そーだそーだ!七海の言う通りだ!」


「七海!正論をもっと屍ちゃんに!」


「じゃあ、健人がアタシと一回やる?本気での呪術師が殺り合うとどんだけのものになるか」





少し、地雷を踏んでしまったのか屍先輩は私に少しばかりドスの利いた声で私を挑発してくる

此処で乗ったら私が負けるのは一目瞭然で、勝つ算段なんて一度も屍先輩や五条さん、夏油さんに対して考えたことがなかった

…だが、良い機会かもしれない。自分が一級術師になった今、対等にとは行かないですけど、屍先輩ともしかしたら少しならやりあえるかもしれない、そう思った





「…分かりました。」


「手加減なしだからね」


「はい、呪物使用はなしで」


「じゃあ、術式もなしね。拳と体術で」


「分かりました。諸伏さん達は退けてください、怪我するので」





白の上着を脱ぎ、ネクタイも緩めて少し準備運動をする

この人にどれ程自分の力、体術が通用するか、わからない

負けることは有り得ますけどね。勝つ方が難しいですし…相手は特級ですから





「俺、七海に掛けるわ」


「じゃあ、俺は屍ちゃん!諸伏は?」


「え…えぇ?俺?うーん……俺は屍さんの方が勝ちそうだけど……力業だと七海君の方が力も強いと思うし……んー、じゃあ俺は七海君に掛けようかな!」


「三人とも、掛ける程の勝負じゃないですよ」


「そー、掛けるなら五条と夏油と殺る時にしてよ。」





七海じゃあ相手にならないかもしれないじゃん?さりげなく屍先輩は私を煽ってきた

こう言う時だけ、この人は嫌な言葉を使って挑発してくる。

先輩として尊敬も信頼も、奢ってくれる所や気遣いが出来る人として好きですが、こう言う時の挑発と煽り具合が嫌なのは学生時代から変わらない。




「あ、萩原審判ね」


「え!?俺?!」


「デート「乗った」じゃよろしく」


「緊張感も無いですね、先輩」


「あるわけ無いでしょ、アタシが勝つんだから。」





やっぱり、この人のこう言う強いところが私は好きだ。

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ゴリ(プロフ) - 猫背さん» コメントあざますっ!!更新頑張ります! (5月16日 20時) (レス) id: 45f1476b11 (このIDを非表示/違反報告)
猫背 - めっちゃ面白かったです..更新頑張ってください! (5月16日 19時) (レス) @page15 id: 2c7947eccb (このIDを非表示/違反報告)
ゴリ(プロフ) - 雪見大福さん» コメントあざますっ!!無理して書かないように頑張ります (5月16日 13時) (レス) id: 45f1476b11 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってかください (5月16日 13時) (レス) @page11 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゴリ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2023年5月15日 1時

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