兄の代わりに呪詛師になった話。 (ページ50)

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伏黒甚爾side

「なんだアイツら、高専戻らなかったのか。ラッキーだな、これで賞金に釣られるのがバカからまともなバカになる。」

電話の向こうで、仲介役として働いてくれている奴に、いいのか？と言われた。

何が？と答えれば、賞金はあの頭の狂ってる盤星教から俺当てに手付金3000万、だが俺が殺すより先に星漿体が死ねば、手付金はパーになるし、成功報酬も無くなるんだぞと説教じみた内容をいわれる

「《オマエに依頼せずとも始めからという話しになるからな。》」

「あっちには五條悟がいるんだぞ？うん百年ぶりの六眼と無下限呪術の抱き合わせ、五条(アイツ)が近くにいる限り、星漿体はまず殺せない。」

「《…オマエもか？》」

「さぁ、どうかな？…とりあえず、バカ共には、賞金のかかっている残り47時間、五条の周りの術師と五条本人の真剣を削ってもらう。勿論、星漿体は殺せねぇからタダ働きだ。」

「《まぁ…時間を設けたのは良かったな、呪詛師の集まりがスムーズだ。》」

「そんだけじゃねぇけどな。…いや、此方の話、ボチボチ俺も向かう、思ってたより展開が早そうだ、3000万しっかり戻せよ。」

「《バカ言え、その辺の匿名掲示板じゃねぇんだぞ！掲載料、手数料、その他…》」

「電波が悪い」

電話を切って、ポイと机に投げる。

そして、冷めたたこ焼きを食べるが冷めてるからかあんまり美味しいとは思えなかった。

「…にしても、呪霊を操る双子か」

俺には見えねぇが、呪いを降伏させて操る双子が居るとは耳には入っていた

少しばかり厄介なのは呪いが見えないというハンデじゃなく、双子の事だ。良く二人行動が身に付いている筈

「…。」

ズボンのポケットから、夏油傑って言うガキの片割れの弟、夏油Aと書かれた紙を広げる

写真をよくよく見れば、そこらのガキと変わらない顔だが目が違う

コイツは俺と同じような主義のタイプだ。

この世は弱肉強食、強者だけが生き残るって言う目

「…さて、一仕事するか」

本当はタダ働きは趣味じゃねぇが、依頼が成功すれ3000万、そんだけ貰えんなら安いもんだ。

とりあえず、星漿体に引っ付いているあの、メイドを適当に遠くに連れていって、適当に殺すように、アイツに頼むか。

会った瞬間に、仲介役をコキ使うなとか言いそうだがな。