兄の代わりに呪詛師になった話。 (ページ32)

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七海健人side

「「「うわぁぁ～～!?」」」

高専内を歩いてた時、とある１学年上の先輩達の叫び声が微かに聞こえた

「あれ？今、夏油さん達の声聞こえなかった？」

「…気のせいでしょ」

「んー、でも、A先輩の声も聞こえたんだけど…」

「……気になるんですか？」

「あーうん、まぁ…ほら、A先輩ってこの前起きたばかりだしちょっと、心配って言うかさ？」

「…見に行きます？」

「！七海良いの！？」

「…まぁ」

「あ、そっか！七海、A先輩の事大好きだもん「違います、尊敬してるからです。」あ、そう？」

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灰原に促されて、先輩達の声がした方に歩いて行く。

それにしても、6月と言えど少しばかり蒸し暑い…雨が降った次の日だからか？

「あ！七海！七海！この跡、何処まで続くんだろ！？」

「？…これ、何かの車輪の跡っぽいですね」

「行ってみよ！」

「あ、ちょ…」

蒸し暑い少しばかり足元が悪い土の跡にはタイヤ…多分、自転車とかのだろう。

それが結構、長く続いていた

「七海、この先って崖だよね？」

「…そう言えば、夜蛾先生が言ってましたね。この先は崖だから行っては行けない、っと」

「「……。」」

「「落ちちゃった？/落ちたかも。」」

灰原と顔を合わせて、自転車の跡をせっせかと追って走っていく

…最悪の考えですが、あの三人で自転車を乗って、何かしらのアクシデントがあり、彼処までの崖から落っこちたっと考えた場合………。

病み上がりのAさんは家入さんに◯される。

「あ"！此処で途切れてる…ってことは……夏油先輩～！！五条先輩～！！」

灰原が崖下に大声で三人の名字を叫びながら言うと、目の前から、エイのような呪霊に乗った夏油さん達がふよふよと下から上がってきた

「「し、死ぬかと思った…」」

「A！傑！もう一回やろうぜ！」

「「やらない！」」

「…心配して損しました。」

「って、七海に灰原じゃん！なんでお前ら此処にいんの？」

「五条先輩達の声が校舎まで聞こえたんで、心配できました！」

灰原の馬鹿正直の言葉に、頭を抱える。

そう言うこと言うと、五条さんと夏油さん(兄)が調子に乗るからやめて欲しい、切実に

一応、信用と信頼はしています、けど尊敬はしていないです。本当に。

夏油さん(弟)は信用も信頼も尊敬もしてますけど。

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