How to solve this Question? (ページ13)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:11,949 hit

２ページ13

your side

私は遠くからずっと眺めていた。
他の人たちと楽しそうに話す先輩をずっと眺めていた。

「A、いっつも見てるね。須貝先輩のこと。」
『ただね…話してる内容がよくわかんないんだよね』
「そりゃあ…理系の超優等生クラスだもんね。摩訶不思議だもん。」

―――――――――――――――――――――――――

頑張って入学した高校も授業についていくのがやっとで、理系なんて到底無理だった。
でも、学校に入学して最初の部活動紹介で私の運命は大きく変わった！！！

sgi「クイズ研究会やってます。入ってください！！！」

野球部のユニフォーム姿でクイズ研究会のプラカードを持った姿に一目ぼれした。
野球なのかクイズなのかわかんないけど、一目ぼれした。
そしてその日からずーっと私は須貝先輩を追いかけてきた。

必死になって勉強して理系に進み、本気で勉強してきた。
すべては須貝先輩と同じ学校、憧れの東京大学へいくために！！！

クイズ研究会はただでさえ人が多くて人気だった。
私のことなんて忘れてるかもしれない。
でも、一緒に勉強したい気持ちには勝てず、
必死になって超伝導も勉強した。
だから大学で同じ研究室って聞いたときは嬉しかった。

でも、浮かれてたのは、私だけだった。
先輩は私のことを忘れてる。だって、その証拠にすごく緊張してる。
分かってても苦しいものだな…

A「あの、須貝さん。苗字じゃなくて名前で呼んでくれませんか？」
明らかに戸惑う須貝先輩の顔。困らせてごめんなさい…

そういえば高校生の時だって一緒になることなんてほとんどなかったじゃないか。
思い上がりも甚だしかったな…

sgi「覚えてるよ。Aちゃんでしょ？」

A「えっ！」

sgi「ごめん。気づかなくて。」

A「…忘れてますよね。ごめんなさい。パッとしないのに‥」

sgi「そうじゃないよ。俺が最後にAちゃん見た時、まだ高１だったでしょ？
最初の勧誘で文系・理系悩んでるって言ってたじゃん。
そのあとどうなったのかわかんないまま俺、卒業したし。
理系に女の子がきたのも驚いたし、あの頃よりもすっごく大人だし、何よりきれいだし。」

A「…須貝先輩を追いかけてきたんです。私。」

sgi「えっ？」

―――――――――――――――――――――――――

sgi「俺、クイズ始めたの大学だよ？」
『すいません。』
sgi「まあ、Aちゃんに会えるなら高校からでもやるけどね。」
『さすが、ナイスガイ！』