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銀色の髪を持ったカインにヒースクリフやシャイロックにも同等の顔立ちをした青年が階段の最後の段より二段上ほど、立っていた
その青年から発せられた言葉は凛としていてけど威厳がある
最後の段に向かって降りていき、晶たちとドラモンドの間に割り込むように立つ
「ドラモンド大臣にクックロビン殿…」
「これはどういうおつもりで?」
横目でドラモンドとクックロビンを睨みつける青年の顔かそれとも雰囲気に2人は「ひっ」と怯んだ様子で声を上げた
次に青年は、晶たちの方に顔を向け、カインとヒースクリフの名前を呼ぶ
怒っているような…いや、本当に怒っている声だ
「何故、無茶をした!?」
「私が来るまで待っていろと言った筈だが!?」
彼はカインとヒースクリフが無茶したことに怒っていたのだ
怒られている2人は、体を縮こました
すると、ヒースクリフが「けど、ファウスト先生が…」小さく呟くと
「……それは私だって解っている……」
「だが、私が言いたいのは…」
「テミス」
いつの間には、青年の前に立っていたシャイロックは彼の額に寄っていた皺をほぐす
シャイロックが皺をほぐしたことで、青年の雰囲気が緩んだ気がする
「あまり、そう怒らないでください。2人も反省してますし…それに…」
「初めて会う賢者様に怖がられてしてまいますよ?」
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作者名:菊春 | 作成日時:2022年5月8日 14時