中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ47)

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【見えない傷】ページ47

シャイロックの左胸から炎が見える

何だこの現象は…！？

彼曰く「心臓が燃えている」という

ムルは心配そうに…いや心底興味深そうにシャイロックに「痛い？」と聞くと彼から「嫌な人」と返された

この現象について、見当がついた双子は口を開いた

「どうやら、いよいよ。＜大いなる厄災＞の影響のようじゃの。」

「我ら、＜大いなる厄災＞と近づきすぎた。」

「昨夜の戦いで、見えぬ傷を負ったのじゃ。」

となると、カインが触れない限り人の姿が見えなくなったのも、テミスが行き成り目の前の景色が見えなくなったのも、

スノウとホワイトが額縁に閉じ込められたのも、ブラットリーがくしゃみをした瞬間消えたのも

今、シャイロックの心臓が燃えているのも…

知らない内に、彼らの魂に＜大いなる厄災＞によるﾞ見えない傷ﾞを負わされたのだ

「どうすれば」とカインが呟いた直後、

「うおおおお……っ！」

魔法舎のどこかが打ち破られた音が聞こえた

状況を理解していたカインはヒースクリフに晶とスノウとホワイトとシャイロックとテミスのことを頼む

頼まれたヒースクリフは「多くない？」と驚いた

元・騎士のカインは慣れた手つきでムルに「一緒に来い」と伝え

「後は頼んだぞ」

そう言い残し、駆け出した

少しでも役に立つよう、晶はスノウとホワイトが居る額縁とテミスの肩を担ぐから、ヒースクリフにシャイロックを頼んだ

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作者の小話

あれ…、この章でアーサーくんたち登場できるか？と思った今日この頃