中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ34)

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【元の世界に帰る前に】ページ34

『多分、代替わりしても、あいつらだけは生き残ってるだろうから。詳しく描いておく』

次のページに書かれていたその言葉を指先でなぞり

その言葉の下に書かれている言葉を続けて読んだ

『スノウとホワイト。比較的温厚。わりと協力的。冗談好き。最年長の魔法使いで数千年生きてるって話』

「(スノウとホワイト……。想像以上に、長生きなんだな)」

あの少年の姿から時々感じる貫禄に妙に納得してしまった

スノウとホワイトの下に書かれた魔法使いのも読み始める

『ブラッドリー。要注意。犯罪集団の頭だった。今は囚人。怒るとマジ怖いけど、食べ物でやや懐柔出来る』

「(そう言えば、おじやもよく食べていた……)」

『オーエン。要注意。不気味、会話をすると精神が崩壊しそうになる。興味を持たれないようにしてれば大丈夫』

オーエン…会ったことは無いが、カインから聞いた話ではそのオーエンと言う魔法使いはカインの目玉を取った…と

「何だか、怖いな…」と思いながら、続きを読んだ

『ミスラ。MAX要注意。見た目と敬語に騙されないほうがいい。けだもの。殺される』

その文字だけで、晶はミスラという魔法使いに会いたくなくなった

「これで最後かなぁ…」と思った矢先に、もう2人(・・)が書かれていた

『オズ。北の魔法使いなのに。中央で召喚された。かつて、魔法で世界を支配した悪名高い魔法使い』

「(……魔法で世界を支配した……)」

ファウストの部屋でちゃんとした言葉は交えてないけれど、「そこまで悪い人だと思わなかったな」と心の中で呟く

最後に書かれた魔法使いについて、読み始めた

『テミス。怒ると怖い。この前、ミスラとオーエンとブラッドリーの顔面を地中に埋めた。等々、怒った時の行動は過激。怒ってなければ普段は穏やか』

「(顔面を地中に埋めた……！？)」

「顔面地中事件」が気になって詳しく書かれてるところ、無いかな…と思ってた矢先

「何をなさっているんです？」