中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ31)

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【魔法使いと朝食を】ページ31

キッチンからおじやを持って出てくると待ちに待ったようにムルが空を飛びながら声を上げる

空を飛ぶムルにシャイロックが注意する

スノウとホワイトが「そじや」だの「もじや」だのと言っていると、カインが「おじや」と訂正し

双子に塩を渡そうとすると、傷だらけの男――――――ブラッドリーとぶつかっていた

カインの目の具合にヒースクリフは心配そうに声を掛ける

「困ったな……。」

「まあ、今は飯を食おうぜ。冷めないうちに。」

カインの一言に、全員、席に着き、おじやを食べ始めた

テミスは目がまだ見えておらず、隣に座ったヒースクリフに介護されながら食べ始めたと事だが…

「ほら、テミス。あーん。」

「…ヒースクリフ…私は赤子じゃないです…。」

おじやが少量乗ったスプーンをテミスに差し出すヒースクリフに

見えないはずなのに、そのスプーンを睨みつける

目が見えないってだけで赤子扱いされるとは心外だ、それに老人扱いはもっと嫌である

ヒースクリフの方はテミスに罪悪感がった

スノウとホワイトを呼びに行こうと思って２人の部屋に行ったらそこには居なく

うろちょろと歩いている間にカインにキッチンで晶が料理をすると聞いて慌てて、食堂に戻ってきたのだ

先程、テミスをほっといて、料理をしてしまったため、今日は彼に付きっ切りでお世話しようと思ったのだ

見えないからか、食べるタイミングもヒースクリフ任せなため、スプーンを口に運ぶと

しぶしぶと、おじやを食べるテミスを見て、ヒースクリフは「よかった」と安堵した