中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ30)

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ヒースクリフは「怖そうだけど、いい先生なんです」と話す

いつの間にか、彼と目を合わせながら笑いかけてくれるようになった

「ファウスト先生はこう言ってました。」

「人が体よ物を繋げて使うように、魔法は心と自然を繋げて使うって。」

「心と自然……。」

晶の呟きにヒースクリフは頷く

「思い描く力が強いほど魔法は成功するし強くなる」と続ける

ヒースクリフが言うには「魔力の強さや、得意、不得意」で変わるらしい

しかし、魔法で大体のことは出来ても、出来ないことはあるとのこと

「死者を生き返らせたり、時間を巻き戻したり……。」

「無から有を生んだりすることは出来ません。」

「そうなんですか。」

思い出したかのように、晶は昨日の出来事で気になったことをヒースクリフに聞くと

彼は「イメージ」だと眉を下げて、笑う

ヒースクリフは「時間が戻せたらいいですよね、やり直したいことが一杯あります」と話す彼を見て

晶もやり直したいことがある、彼の人らしい感想に親しみを覚える

例え、魔法が使えたとしても、人間と同じなんだなっと思った

晶がそう思った後、おじやが完成した

完成したおじやをおぼんの上に乗せる

「みんなのところに運びますね。」

「はい、お願いします。」