中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ24)

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カインの言葉にシャイロックは晶にお礼を言い、ムルは嬉しそうに笑った

晶は「上手く出来るか、解らないけど皆さんの役に立てるなら」と伝える

「感謝するぞ、賢者よ。」

「それでは、昼過ぎに召喚の儀式を行うことにしよう。」

「＜大いなる厄災＞の姿が見えなくなってからの方が良いからのう。」

朝だからか、薄っらと白く浮かんでいるﾞ厄災ﾞを見上げながら２人は呟いた

すると、シャイロックは晶に微笑みかけ「ごゆっくりなさって、朝食にでもしましょう」と提案し、

カインに「ヒースクリフを呼んできてほしい」とお願いするが

肝心の朝食を作れる魔女も、南の魔法使いも石になってしまってもう居ないのだ

シャイロックとカイン、「誰が料理を作るか」と話していると

「俺で良ければ作りますよ。」

「本当？おじやは作れる？」

ムルのその問いかけに晶は食いついた、まさか、ムルたちがおじやを知っているとは思わなかった

元々、晶は一人暮らしをしており、コンビニで弁当を買うこともあったが、自炊をすることもあった

もちろん、おじやだって作れる

晶はこの世界に来て、おじやが食べられる事に感激した

「賢者様、すごく嬉しそうですね……？」

「すごい感激してるな。」

「そういえば、前の賢者様も人が循環に順応するためには」

「美味しいご飯が絶対必要だと言ってましたね。」

シャイロックは前の賢者が言ったことを思い出し、ふんわりと微笑みながら晶に「お任かせます」と言い、

食堂のキッチンに案内した