中央の国の法律ボーイ【魔法使いの約束】 (ページ3)

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【真摯な眼差し】ページ3

普段の生活が一変して、異世界に召喚された真木晶はﾞ東の国の魔法使いﾞと名乗るヒースクリフという男の箒に乗せられ、自分達を追ってくる兵隊たちから逃げていた。

兵隊の半数はﾞ中央の国の魔法使いﾞと名乗るカインという男に足止めをしてもらっている

途中で、箒から降りヒースクリフの魔法で足止めをし、兵隊から逃げていると

踊り場の窓から、白い煙と共に不思議な香りが漂った

その香りを晶は知っていた。

酒に弱い晶ではあるが、その香りを持つ酒の良さは知っている

赤と白の二つの色で別けられたワインと似た甘い香りだ

その香りに、下げていた頭を上げると、

目の前Jは、先程まで誰も居なかった窓辺には、ストールを腕や腰に身につけ、優しそうに微笑む青年に漂う色気を孕んだ雰囲気に、

晶は一瞬として、彼に目を奪われた

その色気は彼が口元に銜えるキセルのせいなのかもしれないのに

彼は自分を見つめる晶に気付き、妖艶を含んだ声で、

「こんばんは。」

挨拶をした。

「シャイロック！」

彼の名はシャイロックという

驚いた様子で彼の名を言った。ヒースクリフにシャイロックは眉を下げて、「いけない人。」と呟く

「カインと二人で無茶をして……。」

「空を飛ぶのもやっとだったでしょう。」

「だって、ファウスト先生が……。」

無茶したことを咎められたヒースクリフは焦燥感に駆られた様子で、晶が知らないﾞ魔法使いﾞであろうその人物の名を出した