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晶は彼らが魔法使いである事を理解した直後、カインがあることに気付いた
「気をつけろ！《花かけらの波》だ！」
空に一面の花びらが現れた
《花かけらの波》を初めて見たヒースクリフが、「避けたらいいのか」と戸惑った
「突っ込もう！」
「だって、触ってみたいよね。賢者様！」
「触れるんですか！？」
ムルの言葉に晶はツッコんだ
今にでも《花かけらの波》に向かいそうなムルにカインは「待った」をかけ、
シャイロックは「こら」とムルを咎め、テミスは額に手を当て溜息を吐いた
「大丈夫！」
「ほら！手を伸ばして！」
「……あ……。」
七色に輝く花弁の波が目の前に押し寄せてくる
ムルに言われた通りに手を伸ばす、その花かけらに指先が触れると、そのかけらはガラスが割れるような音もなく
音もたてずに砕け、まるで魔法の粉のように散っていった
それを見て、息を呑んだ
「……きれい……。」
「みなさん、無事ですか？」
「ああ、すごい光景だな……。」
「いつ見ても、綺麗ですね。」
今のムルの奇想天外の行動も、この光景を見てしまったら何も言えなくなってしまう
ムルが笑い声をあげるとつられて晶たちも笑う
笑いながら、彼らは箒で目的地へ向かった
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いつか公表しようと思ったテミスくんの初期設定シリーズ 第１弾
テミスくんの初期の魔道具は天秤ではなく、ロザリオでした。
左手にチェーンを巻き付け、ロザリオをぶら下げるのを最初は決めていたんですが…
法を愛しているというキャラ付けをした時、ロザリオはお払い箱行きになり、魔法道具が天秤となりました。
(ガベル(裁判官などが使う道具)でも良かった気がします。)
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年5月8日 14時
