その7 ページ8
だがそんな事を言っても無駄なのはわかっているので、私は再び自身の茶碗に目線を戻した。
?「ちょ、醤油とって」
「ん」
ふとそう言われると、自然に近くにあった醤油をとってその人に渡す。
――だが、そこで私はその声が親父でも五条さんでもない事に気づく。
「…ん?」
―――思わず振り返ると、
…そこには納豆をこねていた見覚えのある包帯野郎が。
山本「納豆はな、練った後に醤油を加えるのが正解だ。その方が粘りがいいらしいぞ」
「……」
海人「あっ、山さん豆腐買ってきてくれた?」
山本「あスンマセン玄関で転んで粉々になりました」
ピクピクと頬を引き攣らせる私を置き、自然と会話を交わす二人。
そこで我慢できなくなった私は、思いっきり昭和のちゃぶ台返しをかます。
ドガッシャーン!!
山本「ぐほォッ!!」
海人「とみ子、豆腐くらいでなんだァ!!」
「豆腐じゃねェェェ!!なんでコイツがここにいんだァ!?」
親父が私を止めようとするが、問題はそこじゃない。誰が豆腐でそこまでキレるかっつーの!!
「オイッなんで?なんでいんだよ!!」
山本「なんでって……ハッ、
臭っ、納豆臭っ!!食べると美味しいのにこぼすと臭っ!!」
怒りに任せて山本の胸ぐらを掴むが、親父はそんな私を見て「やめろとみ子!」と叫ぶ。
海人「山さんはな、倒れたお前をウチまで運んで…」
「いや倒れたんじゃない、倒されたのコイツに!!なんかフレンドリーな関係気づいてるけど、コイツ化け物よ!!」
山本を指しながらそう言うと、親父は「化け物とはなんだァ!!」と怒鳴り返す。
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作者名:勇者の人 | 作成日時:2021年2月27日 10時