しろくろ【呪術廻戦】 (ページ17)

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その６ページ17

「大体あんたいつまで私に取り憑いてるつもりよ！？呪い屋やろうにも評判落ちて客来てないっつーの、だからもうどっか行けや！！

春休み終わって学校始まんのよ……あ゛っ！！」

山本に文句を続けると、私は奴にスキを突かれて寿司をヒョイッと取られる。私のマグロ！！

山本「学校か…その点は心配いらんぞ、学園ラブコメにも対応できる男だからな俺は」

五条「ついでにこの一話が終わったら転校届けもだしとくね、そっちの方がリッチな逆ハーレムパラダイス満喫できるだろうし」

海人「パパは認めないぞそんなふしだらな展開！！」

「物語が破綻する様なコメントするんじゃないわよアンタ等！！！」

寿司を美味しそうに頬張る山本に、続けて勝手に転校届けを書き始める五条さんとシャリをブハッと撒き散らして怒鳴る親父。っていうかさっきからクッチャクッチャして食い方汚いのよアンタは！！

「あーあ、最悪の誕生日だわ…」

夏油「あ、とみ子」

五条「いいよ傑、ほっとこほっとこ」

海人「おいっケーキを前に戦線離脱か！！」

山本「永遠に戦い続けろバーカ！！」

後ろから色んな野次や反応が飛ぶが、無視。夏油さんだけだよ心配してくれるの。

…せっかくだし、またいつものあそこにでも行くか。

ーーー

No Side

山本「…すみませんね、なんか」

海人「いやいや、いいんだよ」

あんな事言ってるけどあの子なりにはしゃいでるのさ、と海人は笑いながら説明する。

五条「まあ確かに今年は結構テンション高かったよねぇ」

夏油「せつ子さんが亡くなってからはいつも誕生日は暗かったもんね」

五条と夏油がそんな会話を交わしていると、海人はふと山本に「あんたがママの代わりにでもなってるのかな」と呟く。

海人「山さん、あんた変な人だな。

勝手に人の家に上がりこんで、心に根を張ってしまう。」

山本「…俺はどこにも根なんて張れやしませんよ」

そう言いながら立ち上がる山本に、海人達はハテナを浮かべる。

山本「張ろうにも根がない。

遠い昔に、自分で引きちぎってしまったから。」