98話 ページ4
.
ママに頭を撫でられていたら玄関から
チャイム音が聞こえてきて膝の上に頭を乗せて
いたのをやめて玄関に行き来た人を見たら
スーツ姿の先生だった
ガチャ＿＿＿
『せんせい』
｢ん？お、酒門。怪我治ったんだな｣
『ん。喉の包帯戻れたしもう殆ど痛くないし』
｢そうかそうか 御家族はいるか？｣
『みんな居るリビングこっち スリッパどーぞ』
あたしはスリッパは履かないけどね
お客様にはスリッパ履いてもらわなきゃ
リビングは奥側にある為奥まで行くのに
ちょっと時間が掛かる
『せんせ』
｢どうした｣
『…みんなは、その 元気……だった？』
リビングのドア前に立ち止まり気になってた事を聞く。
事件の詳細などの事で多少刑事さんから
簡潔に教えられたりして
クラスのほとんどのみんなが敵の個性で
有毒ガスの煙を吸ったと聞いて
電話しようにもスマホは脳無のやつとの戦闘で
バキバキになってしまったしなによりどっかいった
電話番号覚えてないし…
なにより心操くんや普通科のあの女の子とも連絡取れないし
チラッと首を回して先生を見たら
先生は少し目を見開いていたが直ぐに戻ってから
いつもの笑顔であたしの頭を撫でたあと
｢みんな無事だったぞ。酒門の事心配してたな｣
『いひ 良かった…』
みんなが無事だと聞きドアを開けてから
先生を中に案内するとソファーにママがいて
兄ちゃんがキッチンから飲み物を持ってきてくれていた。
…まではいいんだけど
パパが口をへの字口にしながら腕を組んでママの隣に
座っていた
そこあたしの席だから取らないでよ
『せんせーこっち座ってどーぞ』
｢あぁすまない＿｢床に座れッ！ｲﾀｯ秋白ちゃん痛い｣＿………｣
｢ごめんなさいね赤慈郎くん…あ ブラドくんの方が良かったかしら？｣
｢いや、どちらでも構わないぞ秋白｣
｢妻を呼び捨てで呼ぶな後輩！！！｣
｢………｣
ごめんね先生煩くて。あと知り合いだったんだね先生
｢オヤジそこ退け。Aに立たせんな｣
｢あっごめんねAちゃん♡｣
『きも』
｢こら。｣
本音が出てしまった
兄ちゃんに退かされたパパはすぐさま
ママの側に立ちまた先生に威嚇し始めたのを
｢やめて みっともない。｣
と、ママの一言で膝を着いて泣いた
｢すみませんブラドキング。アレ無視していいです｣
｢…大変だな。｣
｢『それはもう』｣
兄妹揃っての返しで更に落ち込んでしまったパパ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 123人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ステッカー | 作成日時：2024年3月1日 19時
