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その魔王、秘匿。「絶対に覗くなよ…いやフリじゃねぇから絶対に覗くな！？」 ページ35
豪炎寺視点
それはまた別の日、いつもの夕香の見舞いの帰りだった。その日はたまたま病院は人手が多かったが故に案内されるまでかなり時間がかかったのと、担当医から夕香の具合を聞いて病院から出た頃にはすっかり日は沈みかけていた。
その帰りの道中では二手に分かれた道があり、片方は現在封鎖されている。蔦が絡まったフェンスの奥に続く道には使われなくなった古いトンネルがある。巷の噂では幽霊が出るとかでいわばちょっとした肝試しスポットになっているとか。
いつもならスルーするところだが、ふとその道の方向から妙な気配を感じた。
【聞き耳】 豪炎寺 65 → 59 成功
風も吹いていないのにゴォーっと地の底から低く呻くような音が微かに聞こえる。その方向はあのトンネルのある道の方向から、こちらへ誘うように怪しげな雰囲気を纏っていた。
フェンスは長年放置されているのもあって、劣化して破けている箇所がある。そこを潜り抜け、少し歩くと例のトンネルがあった。
中は真っ暗で奥が見えないそこから、フーっ…フーっ…と人の荒い息遣いが反響している。
「誰かいるのか。」
「…その声は、豪炎寺か？」
奥から聞き馴染みがある声。真っ暗闇の中からぼんやりと見覚えのあるシルエットが浮かぶ。Aだ。
「Aっ！？ そこで一体何を……！」
「待て待て待て！来るな豪炎寺！」
歩み寄ろうとするとAが酷く慌てた様子で声を荒げた。
だが間に合わず、俺がトンネル内部へ入った瞬間に、急にグニャリと視界が大きく歪んだ。
そして異常に明るくなったかと思えば視界全体に広がる七色の虹。サイケデリックな万華鏡。次第に手足の感覚が曖昧になっていき、まるで宇宙空間に放り出されたかのような気分に陥る。
「豪炎寺！！」
辛うじてヒトの形を持った何かがが俺を外へ出そうと両肩を掴んで後ろへ押し出した。
体がトンネルから抜けると、そこには普通のトンネルとA。
ふと我にかえると自分の額には尋常じゃないほどの汗の量をかいている事に気づく。
豪炎寺「何だったんだ今のは……
A、さっきのは一体…」
「必殺技の練習。」
豪炎寺「必殺技……
…必殺技……！？」
「話すと長くなるがこれには深い訳があってだな…
それはともかく大丈夫か豪炎寺……？豪炎寺！？おいっ！豪炎寺！」
その魔王、微酔。豪炎寺「花でも見て落ち着こう…。」→←その魔王、虚言。豪炎寺「なんだあいつ…。」
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Grim reaper(プロフ) - 久しぶりに見たけど最高に面白い…続きはまだですか…先生！ (2023年1月26日 8時) (
レス) @page45 id: e512046324 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - 続編をください、なんでもしますから！！！！（なんでもするとは言ってない） (2020年8月18日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきうさぎ - このお話大好きです！！更新楽しみにしています！！ (2018年3月30日 19時) (レス) id: 53a93fd98d (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。確認し直すとほぼ全話間違えてました。(・・;)ご指摘頂けるまでずっとソレだと思ってたもので、先入観って怖い(;´д｀)定期的な名前確認は大事ですね。 (2017年9月29日 21時) (レス) id: 3152757adf (このIDを非表示/違反報告)
檜扇所縁(プロフ) - すみません、夏未の漢字間違っています…… (2017年9月28日 20時) (レス) id: 47bf637a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2014年4月29日 13時
