{神は言った、もう少し粘れと。} ページ9
俺は今、奴らの恐怖を ちょっぴりだが体験した
い…いや‥体験したと言うよりはまったく理解を超えていたのだ
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
俺はただ無我夢中で走っていたんだ。そしたらなんだ、地面がひび割れて、空は暗雲に覆われて、まるで天変地異が起こったかのような現象が起こったんだ
途中プリキュアな後輩の事も脳裏によぎったがそれでも俺は足を止めずにはいられなかった。こういう時に限って身体が馬鹿みたいに軽くて、なりふり構わず、しぶとく、逃げ回っていた
奴らの笑い声が絶えずこだましてそりゃあ恐ろしい事この上ない、ガチな魔の手が追いかけてきた時は危うく卒倒しかけたぜ。
「にしても…こんな幼気な少女一人追いかけるのに全員出動するこたぁねぇだろ!!」
「うるせーっ!!何が幼気な少女だ!ここまでしぶてぇ奴はテメェぐらいしかいねぇだろうが!サイコ!!」
「だから誰だよサイコって!!?あれかぁ!?何かそいつに恨みでもあんの!?大切に冷蔵庫にとっておいた菓子でも食われたのかぁ!?!
知るかそんなもん!!俺の名前は 入江 一輝!デリケートな15歳!小・中の頃のアダ名は【ヤックン】!!こちとら期末テストでクソ忙しいってのに勘違いも大概にしやがれぇ!!」
「女の子なのにヤクザか…少し同情するぞ。」
「同情するなら俺を家路に帰らせろォォォォオオオオ!!!」
ぜぇ‥ぜぇ‥ぜぇ‥頭に血が上ってシャウトしすぎたか、余計な体力を消費してしまった。どうしてくれる畜生。駄目だ頭がボーっとする、あれぇ?俺なんで逃げてるんだったっけー?そもそも俺はこいつらと全然面識ないのになんで奴らは追いかけてくんの?さっきお前らプリキュアと闘ってたんじゃないの?ていうかプリキュアはどうなったの?
後ろから「つれないねぇ、そこが燃えるぜ!チャチャ☆」とか「その小生意気な態度には少し躾が必要かしら。」とか「色んな意味で速さだけは全然変わってねぇな。」とか一方的な会話のドッヂボール。再びアクセル全開フルスロットルで飛ばす。
しかし、走った先は底が見えない大穴、決断は直ぐに出た
「 アリーヴェ デルチ! 」
きまった…!一度言ってみたかったんだこの言葉…!
あんな奴らに捕まったらナニされるかわからねぇ、けど俺の目の前は絶賛死亡フラグ。
ミラクルを起こすはずのライトは電池も何も無力。
っていうか俺、前回も今回も最後は逃げてばっか
あ、俺…もしかしなくても死ぬかもしれない。
{どうせ呼んでも戻ってこない}→←{スライムにしては初見殺しすぎる。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ - 面白すぎ ワロタ 腹筋返して (2018年11月4日 17時) (レス) id: 036f497ac3 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 笑いすぎて家族から変な目で見られたwwww (2016年7月31日 17時) (レス) id: 34e7290011 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼 | 作成日時:2015年5月17日 12時