カワイイは作れるのなら苦労はしない【ぶっちゃけあり得ない】 (ページ8)

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｛スライムにしては初見殺しすぎる。ページ8

突然の地震に足元を掬われて転びそうになった
何事かと戻ってみると、広場を中心に青黒い光が柱となって出現したかと思えば、レインボージュエルとやらが入ってる貝のオブジェごと包み込むように、ゲル状らしき球体が現れた。

ちなみに俺は何処ぞのスネークイーターよろしくダンボールの中に隠れているぜ。

「レインボージュエルがっ…！！！」

そんな突如として現れた訳ワカメな物体に対して、果敢に立ち向かっていくピンクおさげの女の子。
すると先程のリーダー格お姐さんがまるでカマキリの孵化のようにその物体から出てきた。

姐さんだけではない、続々とあの球体からさっきのメンツも含め、愉快な(？)仲間達が出るわ出るわ、側から見るとなかなかキモい絵面になっている。

話を聞けば、彼等のボス、ボトム様というお方は全ての深海の闇を司るという、まぁなんとも厨二‥大層な力を持ったお方であり、そのレインボージュエルとやらを手に入れれば、更にパワーアップすること間違いなし。手に入れた暁にこの街全体ををみっくみくに…ではなく、真っ暗暗にしてやろうぜキャッハァー！！という世紀末企画らしい。

絵面がキモいせいでイマイチ説明に集中できないのが残念だ。

簡単に言うと、レインボージュエルを手に入れて暗黒王に俺はなる！みたいなそんなカンジ。ありったけの夢を掻き集めるどころか壊す気満々の仲間を連れて、探し物探しに行って手に入れたら世界の終末待った無し。ポケットにニヒリズム、それとユーワナビーマイフレンズ。

「それともう一つ、そこに居るのは分かっているわよ。」

……ホワッツ！！？

プリキュア達の目が一斉に茂みに向けられた。その茂みの後ろでダンボールに扮して隠れている俺以外見当たらないのですが、えっ、もうバレてる？

「そこのお前だよ、お前！」

「恥ずかしがらなくても良いじゃない、意外と可愛いトコあるのね。」

「そこで隠れてても無駄だ、今なら赦してやる、大人しく出てくるんだな。」

よく分からんが身の危険が迫っていることを感じ、息を押し殺して一歩一歩後ずさる。
プリキュアよ、そんな目で俺を見ないでおくれ。俺こんな奴らとはほぼ思い出にないマーニーだし、精神的にも崖っぷちのポニョよ。

ある程度の所でダッと一目散にその場から逃げた。飛ぶように逃げた。

｛神は言った、もう少し粘れと。｝→←｛磯…ヤバイ臭いがプンプンするぜ…！！