『鳴海弦の妹は防衛隊きっての変人らしい』 【怪獣8号】

■"EP.02 ページ3

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Aside









「んで、何してたんや
てか、いつ帰ってきたんや
帰る時連絡してやって言うたよな？
それより、手首どうしたんや」



『ん〜？遊んでた〜！
手首は、薙刀ぶん回しすぎて痛めた
そんな事より、そんな一気に質問攻めしないでよ〜』









先程から、場所は打って変わって管理室


現在、私は帰国早々、変な奴らに囲まれてます










『ねぇねぇ、宗四郎、ぬれおかき持ってない？
あっちさ、ぬれおかきなかったの』



「ん」









ダメ元で聞いてみたら、何とも持ってらしい



なんだ、この出来る男は！









「それで…いつ帰ってきたんだ？」








ぬれおかきを食べていると、近くで腕を組んでいたミナちゃんが口を開いた



あれ、いつの間にいたの？？


全然気づかなかった










『つい、数時間前だよ
家帰って寝ようと思ったんだけどね、今日試験だって思い出して散歩がてら来た』









そう言うと、呆れた顔をする周り





ん？

皆もぬれおかき欲しいのかな？




そう思って、仕方ないから底の方にある欠片を配ってやろうと思ったら、このみちゃんがおずおずと口を開いた









「あの…Aさん…
その…鳴海隊長には帰ってきた事を伝えて…」



『ん？お兄ちゃん？伝えてないけど？
なんで？』



「は、早く伝えて下さい！
鳴海隊長、Aさんがアメリカ行ってから壊滅的にやる気がないらしいんです…！
長谷川副隊長が困りに困ってて…」



『何それ、お兄ちゃんきも…』









壊滅的にやる気ないってそれ、ヤバいやつじゃん




そう思って、仕方なしにスマホを開いてLINEで“ただいま”と4文字だけ送ってあげた






すると直ぐに何件か返事がきた


いや、暇人なの？





お兄ちゃん、あれだよね


隊長なんでしょ？？




めんどくさい展開になりそうだからとりあえず無視しておこう









『ぁ、それより聞いたよ
こないだ、横浜市を襲った怪獣、第3部隊が倒したんだってね
アメリカのニュースでもひっきりなしに流れてた！』



「あぁ、津波の心配もなく怪獣による打撃だけで済んで良かったと思ってる」









そう言ってるミナちゃんはどこか微笑んでるように見えた



やっぱり、この国の事を第一に考えてるミナちゃん、本当にカッコイイな…










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