『鳴海弦の妹は防衛隊きっての変人らしい』 【怪獣8号】

■"EP.01 ページ2

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カフカside









«市川レノ 解放戦力8%»




そんな無機質な声が後ろから聞こえてくる





現在、俺は防衛隊選抜試験二次の最終審査である怪獣討伐の為に、防衛隊のスーツを着用している





いや、怪獣解体だと思ってたから正直おしっこちびりそうなんだが？？


これから、怪獣討伐するんだろ？？





え、絶対無理だろ







次々と聞こえてくる無機質な声からは、10%前後や20%前後の数字を伝えていた






よし、俺も…！



そう思って着たスーツ







だが、そんな俺を指した数値は何とも0%という意味がわからない数値だった


おいおい、0だと…？






首を傾げてた俺の隣からふと、聞き慣れない数値が聞こえてきた








«鳴海A 解放戦力89%»










「は…？」









保科副隊長は、訓練を積んだ奴でも20%前後だって言ってた


あの四ノ宮だって40%前後なのに、89%だと!?








ザワザワする周り


上を見ると、保科副隊長や他の隊員も微妙な顔をしていた







やっぱり驚くよな…


だって89%なんて…










「今…鳴海って言った…？」



「ん？」









よく見ると、上官たちは驚きの顔というより呆れた顔をしている





あれ…？



そう思った時、保科副隊長が口を開いた










「何してるんや…A」









え？


まさかの知り合い!?






びっくりして隣にいた人物を見ると、ケラケラ笑いながらスーツを脱いでる女の人



うわ、ちゃんと顔みたけど美しすぎないか？





銀髪が光に反射して輝いてるぞ…







って、そんなことよりこの人は保科副隊長と知り合いなのか？


今、名前で呼んでたよな？？










そう思っていると、その人は俺の方を見るなり笑った










『君、面白いね
私、0だなんて初めて聞いたよ』



「ぇ…？」



『じゃあ、試験頑張ってね』










そう言うなり、そのまま扉を出ていってしまうその人




ぇ…何…今の……










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