叫び ページ1
貴方なんて大嫌い。私を都合よく扱う貴方達なんて大嫌いよ。泣きそうな顔で叫んでもきょとんとする。そうだ、彼女達に自覚なんてありはしない。
私のこと、消耗しただけでしょ?
何のことか分からないと彼女達は口をそろえる。私は愚かで大馬鹿者だと思う。それでも我慢出来なかった。
感想なんて今まで一度もくれなかったくせに。
涙が次から次へと溢れてきた。頬を滑り首筋を伝い服を濡らす。この人達には言っても伝わらない。私の口から出る言葉は意味を為さない。それでも、言わずにはいられなかった。口を開いたら止まらなかった。
消そうとしたら文句言うくせに。
消したら怒るくせに。
今まで感想の一言も投げてくれなかった奴の意見なんて聞きたくない。
それなのに、それなのに、感情は引張られてしまう。更新止めます。小説消します。そう出した瞬間に私の心を折りに来る。読んでたのに、消して欲しくない、って。本当に自分勝手だね。言葉にしなくても相手に伝わると思ってたの?何人が私の小説を読んでくれてるかなんて、言葉にされないと分からない。内容を見なくてもクリックひとつでhitは記録される。お気に入りは誤作動かもしれない。評価だって手が滑っても押せる。感想だけは、本当に送ろうと思わないと届かない。
完結してから送ろうと思った
完結まで書き続けられる人の多くは、読者の存在を感じている人だよ。収益の問題になるが、漫画だって読む人がいないと打ち切られてしまう。書き手が続けられるのは読者に求められるから。読む相手がいなくなれば筆はいつか折れる。送ろうと思った気持ちなんて届かない。今読んでいます、続きが気になります、そう送れば良い。何話まで読みました、更新待ってます、そう送れば良い。
読者には誰だってなれる。
でも書き手にはなれない。
書き手はそれをよく分かっている人が多い。だから感想をくれる人の多くは書き手だ。勿論違う人もいる。しかし、書き手は読み手に比べて苦労を知っている。読んでもらえない悲しみを知っている。感想の喜びを知っている。だから送る。何度でも。
感想いっぱいもらってそうだから。
言葉がつたないから。
それは誰が言った言葉だ。書き手本人か?そうではないなら妄想でしょう。書き手の多くは読者の感想を拒まない。喜んで受け入れる。
まだ間に合う?
さあどうだろう。貴方が好きな書き手はもう筆を折ったかもしれない。明日には折るかもしれない。それは書き手のみぞ知るところだろうね。
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鳴家 - 文章を読ませていただき、考え方が変わりました。私は書くのも読むのも両方しているので、これから読んだ作品には感想を送りたいと思いました。この作品に出会うことができて本当によかったです! (2021年12月30日 13時) (レス) @page6 id: 80aba48c64 (このIDを非表示/違反報告)
鳴家 - 文章を読ませていただき、考え方が変わりました。私は書くのも読むのも両方しているので、これから読んだ作品には感想を送りたいと思いました。この作品に出会うことができて本当によかったです! (2021年12月30日 13時) (レス) @page6 id: 80aba48c64 (このIDを非表示/違反報告)
紅い林檎飴 - あぁ…私が挫ける前にこの作品に出会えて良かったと思いました…!私、最近作品を書き始めた者で…。この作品を読んだ時、頑張ろうと思えました。ありがとうございます。 (2020年4月4日 17時) (レス) id: dca5057563 (このIDを非表示/違反報告)
こけし(プロフ) - 書き手の方々がそう思っていたなんて知りませんでした。確かに私は読ませて頂いているのに対価を払わないのは平等じゃないなと思いました。感想必ず書くようにします。 (2020年3月20日 16時) (レス) id: 4174393e7b (このIDを非表示/違反報告)
灰楯M - 自分が書き手として、欲しかった言葉がありました。ありがとうございました。 (2020年3月12日 12時) (レス) id: 554f9301e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓音 | 作成日時:2020年2月27日 22時