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第3章−4− ページ15

後ろで横たわっている山田であろう人物が気になった。

さっきくまのぬいぐるみが言っていた主人。それはきっと知念の事だろう。
ただ、まだ三冊目の日記が読めていない。
そこにもっと詳しいことが書かれている気がする。

すると知念が呟いた。


「......読んだ...?」

「二冊まではね」

「...涼介に言うの...? 」

「知念が悪い人とは決まってないからねぇ...日記も全部読んでないし」

「言わないってこと?」

「どうだろ」


少し期待に満ちかけた知念の目はまたすぐに暗くなった。
またあの目に戻る。
俺に見せる目は大体、睨んでいるか、死んでいるか。

そんな目で知念はまた質問をといかけてくる。


「僕のこと、わかっちゃった?」

「......お気に入りの展示品を増やしたいんだろ」

「展示品じゃない......」

「今度は山田が気に入ったのか?その内ここの展示品ってか?」

「違う...!涼介は......涼、介は...」


言葉に詰まり始める知念。しまいには涙が頬を伝った。
俺だってそんな心の荒んだ人間ではない。この涙には少し動揺の顔色を伺わせた。

だがそんな微妙な空気を後ろから聞こえた声が壊させた。


「後ろの正面だぁ〜れ」

「なっ......!?」


つい振り返ってしまった。
そこにはさっきの部屋にあったくまのぬいぐるみ。
上半身だけ左右に振りながら嬉しそうな雰囲気だ。


「ご主人サマ、ご主人サマ。このボクがご主人サマを守ってあげます!だから後でいっぱい褒めてくださいね!」

「......」

「知念!こいつどうにかできな、

いっ......!?」

「ご主人サマ、逃げテ?」


後頭部がズキズキと酷く痛む。今までに体験したことのないような激痛。
震える手で激痛の走る部分を触ると生暖かい液体が出ていた。

手を見ると指は赤く染まり、意識が遠のく...


ーーいのちゃんッ......!!


遠くで俺を呼ぶ声が聞こえた気がする。
あだ名で呼んでくれた。

視界が大きく揺れた時、一瞬だけど見えた知念の顔。

睨むような怖い目でもない。死んだ目でもない。
焦ったような顔で俺に駆け寄る知念。

その姿を確認した瞬間。スっと意識を手放した。

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キャティア(プロフ) - どうやったら、漫画などの絵を載せることが出来ますか?教えてください!! (2017年2月23日 20時) (レス) id: 3b338422a0 (このIDを非表示/違反報告)
偽り(プロフ) - 漫画が上手い!! (2017年2月23日 6時) (レス) id: 90395ad59e (このIDを非表示/違反報告)
ポヤサン - 大好きです!!!!! 頑張ってください。 (2017年2月18日 13時) (レス) id: 09d280978a (このIDを非表示/違反報告)
詩歩(プロフ) - この作品いいですね!最後のbat endって綴り、bad end ですよ〜! (2017年1月15日 8時) (レス) id: a41764ba41 (このIDを非表示/違反報告)
ちあき(プロフ) - Hey!Say!JUMP大好きっ子(あやね)さん» どんどん癖になっちゃってください!笑 ありがとうございます!頑張ります! (2017年1月14日 11時) (レス) id: e160cb7ab7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2017年1月8日 22時

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