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最終章−1− ページ9

「...友達?だから何だよ。お前も殺すぞ。」

「っ、おい!山田...!」


こちらを冷めた目で睨み、電気を発するその手を僕の顔の目の前にかざす。
その姿をみた火神は眉をひそめ天主を引き止めようとするが、すぐ払われた。

今にでもその細く青い電気は自分に襲いかかって来そうだ。
だが、ここを引くことなんて出来ない。

そう強く思いこちらも悪魔をかばいながら天主を睨む。


「んだよその目は......そこをどけって言ってんだろッ!?めんどくせぇ!!まとめて潰してやるーー」

「ーーっ!!」


蒼白く唸り響く雷鳴と共に振りかぶる天主の手。
その行動に目を見開いた瞬間、何かが起こった気がした。

後ろから猛烈に風が吹く。
砂ぼこりは舞い、衣は大きく暴れながら風になびく。

嗚呼、光神の言った言葉が脳裏に蘇る。

ーー頼みましたよ、五代神。そして『風神』の現し身よ......


「なんでこんな所に風が吹いて......」

「知念...!」

「なんてこった...その姿は......」

「...風神...」


片方の肩から片方の肩へと空に弧を描いている細長い白い布。

無意識に腕全体を使い、左から右へと横へ動かし軽く空気を切ると物凄い突風が発生し、先程のような猛烈な風が吹き荒らす。


「な、なんですか...これは...」

「知念」


あまりにも突飛な状況に何もわからず放心する。
すると後ろから僕を呼ぶ声をかけられる。その声に引かれ後ろを向くと、にこにこと微笑む裕翔。

でもあの裕翔ではない。漆黒のその目は死んでいた。

友達と言えど、邪神だということを頭の片隅に起きながら少し身構える。


「風神だったんだね...凄いや......なら、この持ち主は知念とアイツなんだね」

「え...?」


裕翔は懐へ手を入れると何か石のようなものを取り出した。

一つは半透明で新緑な石。もう一つはこちらも半透明な赤と緑の石だった。

その石が姿を現した瞬間、後ろがざわめく。
そして光さんがこちらに向かって雄叫びをあげた。


「知念!それが神の瞳...天主と知念の心臓だ!!!」


ぬるりと光る裕翔の目。嘲笑うかのように羽音を大きくたたせれば足は地から離れて、宙をまう。

そしてまた聞こえた雷鳴。

その深い雷鳴は天主の心情を示し天を割いた。

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ところてん - なんでもいいので続き下さい!お願いします! (2017年10月24日 3時) (レス) id: 1f9d042611 (このIDを非表示/違反報告)
pipi(プロフ) - めちゃめちゃ話の展開や書き方が上手くてビックリしました...。のめり込みました次の更新も楽しみにしてます! (2017年2月15日 0時) (レス) id: 3d2c38a110 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん♪ - お気に入りです♪更新頑張ってください! (2017年2月3日 20時) (レス) id: 7f491e7a2d (このIDを非表示/違反報告)
ちねたん - 1番見てみたいです!楽しみにしてます! (2017年2月3日 15時) (レス) id: 8c12383726 (このIDを非表示/違反報告)
ナチュ - どっちも見て見たいけど、、、、1番ですかね!!楽しみにしています! (2017年2月1日 15時) (レス) id: 1adf85ffc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちあき | 作成日時:2017年1月22日 9時

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