心のモノローグ (ページ4)

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紫「いや！別にいいでしょ！楽しみなもんは楽しみなの！ね、Aちゃん？」

『え？…うん！』

砂「A、廉と同じこと思ってたでしょ？」

『あ、バレた？』

紫「ちょっ、酷くない？」

『ごめんごめん』

紫「Aちゃんだから許す！」

砂「そう言えば、今週末に近くの海沿いで夏祭りあるじゃん？それ4人でいこうよ！」

廉「楽しそうやな」

紫「行きたい！」

『私も！』

砂「じゃあ決まり！時間は…」

盛り上がっていたそのとき、担任が入ってきた。HRが始まる。

砂「ヤバッ！じゃあ続きは放課後ね」

廉「りょーかい」

そう言って2人は各自席に戻る。

みんなと、永瀬くんと夏祭り。楽しみすぎて先生の話なんて聞いてなかった。

永瀬くんの席を見ると頬杖をついて怠そうに先生の方を向いていた。横顔もきれいだな、なんて思っていたら、パチリ。永瀬くんと目が合った。「どうしたん？」口パクでそう聞かれたから「なんでもない」と返すと、微笑んで前を向いた。

幸せ。にやける頬を手で押さえるけど、やっぱりにやけてしまった。そんな様子を平野くんに見られていると知るのは、もう少しあとの話。