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8話 ページ9

『実は…私にもよく現状を理解出来てないんです…』


何を言おうか迷いに迷って出た言葉は少し震えていた



『自分の部屋で寝ていた筈なのに気づいたらベッドに穴が空いて…それで、えっと、落ちた先が煉獄さん達の所でした…そこで初めて鬼を見て…れ、煉獄さんが…!』


そこまで言うと先程までの鬼に対する怒りが段々と恐怖に変わっていった

もしかしたら人が死んでいたかもしれない
もしかしたら自分が食べられていたかもしれない

得体の知れない恐怖程怖いものは無いと身をもって体感したのだ



「…震えていますね。すみません!無理に話さなくても大丈夫ですので!今日は蝶屋敷にお泊まり下さい!しのぶ様には私から言っておきます!」


正直家が何処か分からない私には物凄く有難い話だ


『私も家主さんの所に行きます…挨拶もしたいです』


しのぶ様とはきっと、さっき見かけた綺麗な人の事だろう



「分かりました!とりあえずそこのおにぎりを食べたら3つ左の部屋に来てください!では私はやることがありますので!」


そう言って彼女は部屋を出た


「あっ、私達もそろそろ夕ご飯の準備があるので失礼しますね!」


皆出ていったのでシン…と鎮まった部屋に1人ぽつんとおにぎりを食べ始めた


…まじか、確かに挨拶したいって言ったのは私だけども1人で挨拶するの?
が、頑張ろう…









おにぎりを食べ終え(中身は鮭と梅干しだった)そろそろと部屋を出る
なんだか人の家を勝手にうろつくのは変な感じだ



部屋の前で少し深呼吸し、ノックをした


「はい」


戸が開くと同時に顔を見せたのはアオイだった
てっきり1人で挨拶するものだと思ってたので菫はぽかんとした表情になった


「もう食べ終えたのですね!どうしました?幽霊でも見るような顔で」


『あ、ここがしのぶさんのお部屋だと思っていたので…』


「1人になんてしませんよ」

アオイは少し溜息をつきながら歩き始めた


『……ありがとう、ございます』

菫は1人でしのぶに挨拶しなくて良いという意味だと分かっていたが"1人にしない"と言う言葉に不覚にも泣いてしまいそうになった


ここに来てからなんだか涙脆くなった気がするな


前を歩いているアオイに着いていきとある一室にたどり着いた


「しのぶ様!今よろしいですか?」


コンコンと2回ノックした後、中からの返答を待つ


「はい、どうぞ」



「失礼します!菫さん、どうぞ」



「あら?貴女は先程の…どうしましたか?」

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設定タグ:鬼滅の刃 , おジャ魔女どれみ , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:恋愛
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みこち(プロフ) - 初めまして、みこちともうします。面白い組み合わせですね!おじゃ魔女どれみは私も好きです。私も今鬼滅の刃と魔法騎士レイアースのクロスオーバーラン書いています。煉獄さんが主役です。良ければ是非! (2022年6月12日 16時) (レス) @page5 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
小渕廉 - 続き読みたいです! (2021年3月23日 22時) (レス) id: 2497fd4f55 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します!主人公ちゃんとしのぶさんや煉獄さんの関係がめちゃくちゃ可愛くて好きです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!応援してます! (2021年3月19日 2時) (レス) id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - きゅんきゅんしました!更新楽しみにしてます、応援してます! (2021年3月4日 2時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 面白いです!!続きも楽しみに待ってます! (2021年2月23日 22時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年11月8日 11時

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