43話 ページ44
菫の朝は早い
朝から大量のご飯を作らなければならないからだ
初日に大寝坊してから煉獄に起こしてもらうようになった
「菫、もう朝だぞ?起きなさい」
落ち着いた声色とトントンと優しく叩いて起こされるのだが優しすぎて二度寝しそうになる
『んー…あと…ごふん…』
「君は本当に朝に弱いな」
そんな所も愛いと抱き着き旋毛に1つキスを落とす
朝のこの何気ないやり取りが煉獄は好きだった
『ふふ、擽ったい…』
「起きるまでずっとするぞ?」
『えーそんなこと言われたら起きれなくなっちゃう』
寝惚けて大胆な事を言う菫にスンと真顔になりながら何度も何度も口を落とす
旋毛からこめかみに行き頬に行き最後に口に1つ
口にキスされた時に脳が覚醒した菫は恥ずかしさで煉獄の胸に顔を埋めた
あ、やわらk…ゲフンゲフン
「まだ起きないか?ならばもっと…」
『起きた!!起きました!!』
耳を触り始めた煉獄の手を掴み起き上がる
「む、残念だ!おはよう、菫」
『残念って…おはよ、杏寿郎さん』
「今日、竈門少年達が午前の内に来る。家にある書物を見せる約束なんだ。午後からは稽古をつける予定なんだが菫も見学するか?」
『えっ!いいの?じゃあ私もちょっと体動かしたいなぁ…』
千寿郎と作ったご飯が美味しくて2杯も食べるようになった菫は心做しかお腹に肉が着いた気がする
運動しないとやばい…!
「うむ!ならば一緒に鍛錬しよう!」
菫はまだ気づかない
数刻後色々な意味で後悔する事を
そろそろ寝間着から着替えようと菫は自分の部屋に戻った
着付けが出来ないので魔法で着る
そろそろ誰かに着付けを習いたいものだ
数分と経たないうちに部屋の外から気配を感じた
「着替え終えたか?」
『うん、今行くね』
障子を開けると道着に着替えた煉獄が立っていた
本当に何着ても似合っている
「後で鍛錬するから今日の朝練は軽めに済まそうと思っている。書物も取ってこないとだしな」
『じゃあ急いでご飯作るね!』
小走りで台所に向かう菫に急かしたようで少し申し訳なく思うが自分のためにそうしてくれてるのだと思うと口元が緩む
角を曲がるのを見届けてから煉獄はいつもより少しゆっくり道場に向かった
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みこち(プロフ) - 初めまして、みこちともうします。面白い組み合わせですね!おじゃ魔女どれみは私も好きです。私も今鬼滅の刃と魔法騎士レイアースのクロスオーバーラン書いています。煉獄さんが主役です。良ければ是非! (2022年6月12日 16時) (レス) @page5 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
小渕廉 - 続き読みたいです! (2021年3月23日 22時) (レス) id: 2497fd4f55 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します!主人公ちゃんとしのぶさんや煉獄さんの関係がめちゃくちゃ可愛くて好きです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!応援してます! (2021年3月19日 2時) (レス) id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - きゅんきゅんしました!更新楽しみにしてます、応援してます! (2021年3月4日 2時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 面白いです!!続きも楽しみに待ってます! (2021年2月23日 22時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 | 作成日時:2020年11月8日 11時