34話 ページ35
MAHO堂に着くともう皆来ていた
「どれみちゃんから菫ちゃんが瞼腫らして学校来たって連絡があったの。大丈夫?」
皆が近づき背中を擦ったり菫を椅子に座るように促したりしている
『はづきちゃんも皆もありがとう。今朝よりだいぶ落ち着いたよ』
そうは言うものの菫は明らかに泣き疲れた顔をしておりMAHO堂にいる皆が心配そうにしている
落ち着くようにとハーブティーを入れてくれたモモコが席に着いた所で話を始めた
『モモコちゃんありがとう…あのね、数ヶ月前…あ、いや昨日の夜いきなりベッドの底が抜けて私は知らない場所に居たの』
無限列車で鬼と戦ったこと、蝶屋敷での出来事、御館様の呪いを解いたこと
…好きな人のこと
菫自信に何が起こったのかを事細かにはなした
途中から煉獄の事を嗚咽混じりに話す
到底信じられないような内容だったがあまりにも悲痛な声に現実だと知る
『私は…っ…覚悟してたつもりだった……っでも!いつの間にかこんなにも……っ…こんなにも杏寿郎さんが好きで…!』
数人がつられて涙を流した
あのマジョリカでさえ涙目だ
『今朝目が覚めた時全部夢なのかとも思ったけど…でもこの胸の痛みは絶対…絶対夢じゃないの…』
説明し終わった時誰も口を開けなかった
辛かったね、寂しかったね等の言葉は適切ではない
何故かそんな気がした
「…今度もし大正時代に行く事になったらここにはもう戻ってこなくともよい」
言葉はキツいが菫を気遣っての事だ
『えっ!でもっ!』
「でもじゃないわい!おジャ魔女で頼りないがどれみたちで呪いを解いて貰う。1人居らんでもなんとかなるじゃろ。はぁ、全く」
マジョリカはチリトリに乗って部屋を出ていった
「あんな事言ってるけど菫を想っての事よ。私も菫には勿論皆にも幸せになって欲しいもの」
そう言ってララがマジョリカの後を追った
「私に出来ることがあったら何でもやる!」
どれみは自身のぐっと手を握りしめて力説した
「私"達"やろ!」
すかさずあいこのツッコミが入る
「あっ、そうだった!忘れてたヨ!」
モモコがキッチンの方に走っていき急いで戻ってきた
「菫が元気が出るように魔法を込めて作ったヨ!」
取り出してきたのはイチゴのムースだった
「美味しそー!」
どれみが身を乗りだして言った
「どれみちゃんったら相変わらずね」
おんぷの言葉に一気に雰囲気が和やかになる
皆に相談して良かったと心から思った
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みこち(プロフ) - 初めまして、みこちともうします。面白い組み合わせですね!おじゃ魔女どれみは私も好きです。私も今鬼滅の刃と魔法騎士レイアースのクロスオーバーラン書いています。煉獄さんが主役です。良ければ是非! (2022年6月12日 16時) (レス) @page5 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
小渕廉 - 続き読みたいです! (2021年3月23日 22時) (レス) id: 2497fd4f55 (このIDを非表示/違反報告)
三日月ベル(プロフ) - コメント失礼します!主人公ちゃんとしのぶさんや煉獄さんの関係がめちゃくちゃ可愛くて好きです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!応援してます! (2021年3月19日 2時) (レス) id: ca7dd840c1 (このIDを非表示/違反報告)
だいふく(プロフ) - きゅんきゅんしました!更新楽しみにしてます、応援してます! (2021年3月4日 2時) (レス) id: 66cabf43f7 (このIDを非表示/違反報告)
さねみん推し - 面白いです!!続きも楽しみに待ってます! (2021年2月23日 22時) (レス) id: ff085d1bee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅 | 作成日時:2020年11月8日 11時