魔女見習いですがっ！

22話 ページ23

煉獄side


ふむ、甘味のことになると菫は饒舌になるようだ
すいーつとは何だろうか
聞くところによるとなんとすいーとぽてともすいーつのうちに入るらしい
外国のそう言った甘味のことをすいーつと呼ぶのか


｢菫は甘いもの好きか？｣

『三度の飯より大大大好き！スイーツは絶対世界を救うと思っ…て…ます…すみません…甘い物の話になるとつい我を忘れてしまって…』


いつもより饒舌に喋る菫を見て距離が縮まった気がしたのでそのまま敬語はいらないと伝えた所、どうやら敬語はあまり慣れていなかったらしい
そのようには見えなかったので驚いた


いつもの柱合会議の時に柱達が集まる庭に着き、先に柱を降りる事などを伝えるべく菫を降ろした


ひとつ頭をぽんぽんと撫でてから御館様の元に向かいちらっと菫を見た


後ろを向いていて顔は見えなかったが頭を押え下を向いており心無しかプルプルと震えている


よもや撫でられるのが嫌だっただろうか！？

不安に駆られたがあまねが見え、そのまま御館様の所に歩いた


｢失礼致します｣


煉獄は部屋に入り正座をした


｢よく来たね、杏寿郎｣

｢お館様におかれましても御創建で何よりです｣

｢ありがとう、杏寿郎は柱を降りると鎹鴉から手紙を預かっているよ。本当に今日までご苦労さまだったね。下の子達の面倒も見てくれると聞いて安心したよ、これで下の子達も今までより強くなってくれると思う｣


｢ありがとうございます！今後は柱としてでは無く鬼殺隊の為、御館様の為により一層精進して参ります！して、この前から蝶屋敷にて預かっている緑山菫さんをここに通しても宜しいでしょうか｣


｢構わないよ、私の子供を2人も救ってくれたのだから本当はこちらから向かうべきなのだけれど…｣


｢いえ、では呼んで参ります｣


出ていった煉獄を見て咳き込んだ
口元には赤い血が着いている

急いであまねがハンカチで口元を拭いた


｢いつもすまないね、あまね｣

｢…いえ｣



｢御館様、連れてまいりました！｣

｢あぁ、ありがとう杏寿郎。入っておいで｣


まずはお礼をされ、色々な話をしている内に菫が呪いが解けるかもしれないと言い出した

大きな魔法を使う為容易には出来ない、不発で終わる可能性があるとも



だが御館様は鬼殺隊を想い微かでも望みにかけると言っていた！素晴らしい方だ！

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