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花宮「仲、ね……うん、悪くはないよ。友達だし。
ってかいきなりそんなこと言われるとは」
緑谷「あっ、ごめん。実はこの前ね、B組に花宮さんと物間くんが一緒にいるのを見かけて、とても仲がよさそうに見えたから気になったんだ。
……って、ごめん、なんかこれキモイよねっ！？！？」
自分で話し始めたくせにいきなりあたふたしだす緑谷くん、あたしにどうしろと？
花宮「いやいや、なんかね、高校生してるな〜って感じ。」
緑谷「あぁ、確かに…
ホント、僕が見たときの二人はとっても幸せそうに見えたんだぁ…！」
けれど、そうやって自分のことのような嬉しそうな顔して言われると不思議と嫌な気持ちはしない。
そうして話していた私たちの空気感が変わったのは、誰かが焦げ臭いとこぼした時だった。
飯田「何か燃えているのか？」
尾白「まさか山火事！？」
みんながざわざわしていると、突如体が浮いて後ろへと引っ張られるような感覚があった。
花宮「きゃ、っ！？」
「危ないっ！！！」
間一髪のところで私はピクシーボブに助けられた、しかし、その当人が頭から血を流して倒れているのだ。
どうしてか、ヴィランの足蹴にされている。
峰田「何で……万全を期したはずじゃあ…何で、なんでヴィランがいるんだよォ！！！？」
花宮「ピクシーボブっ、や…やめてっ！！」
長身で長髪のヴィランだった、彼は自分のことをマグネと名乗った。
「ご機嫌よろしゅう雄英高校！我らヴィラン連合開闢行動隊」
「この子の頭、潰しちゃうかしら、どうかしら」
花宮「あ、あぁ…お願いやめて、」
私のせいで、私を庇ったせいでピクシーボブが……
頭の中がぐるぐるして、何が何だかもう分からなくなってしまった。
緑谷「マンダレイ！！！僕、知ってます！」
近くにいた緑谷くんがとっさに駆け出していくものだから、絶対に一人にするまいと私も後をついていったのだ。
そのはず、だったんだ。
花宮「……は？」
マンダレイの言っていた”交戦”ではなく”撤退”が第一優先だということ。
いや、無理だそれはもう。
緑谷くんの後に着いていたはずが、彼はスイスイと飛んでしまっていつの間にかはぐれちゃったから、こんなくらい森の中で一人だ。
それに目の前にはどう言葉で表したらよいのか分からない、得体のしれないものが”いる”
目がないように見えるんだけど確かにそれは私を”見て”いて、脳内のキャパオーバーで頭が真っ白になった。
「(これは、死んだ)」
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
