素直になれよ、ファントムシーフ！２ (ページ6)

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合宿二日目、朝五時半。

相澤「おはよう諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。
今、合宿の目的は全員の強化及びそれによる仮免の取得、具体的になりつつある敵意に立ち向かうための準備だ。
心して臨むように。」

早速、爆豪くんが入学時に行ったテストのときに使ったものと同じボールを投げていた。
みんなどのぐらい記録が伸びただろうと興味津々で結果を見るも、数字はそこまで上がっていない様子。

相澤「入学からおよそ三か月、様々な経験を経て確かに君らは成長している。
だが、それはあくまで精神面や技術面。あとは多少の体力的な成長がメインで、個性そのものは今見た通りそこまで成長していない。」

花宮「……なるほど」

相澤「だから、今日から君らの個性を伸ばす」

あ、待ってこれは

相澤「死ぬほどキツイがくれぐれも死なないように」

凄く不気味な笑いを浮かべた先生、こういうときは決まっていいことがない。とにかくつらい。

先生に言われた通り、各自に沿った個性を伸ばす訓練を行うためそれぞれにあった場所へと移動する。
私はというと、今日は切島くん、尾白くんと共に、生成した樹を固くすることと生成スピードを上げる訓練だった

切島「オラぁ、行くぞ花宮ぁぁああっ！！」

花宮「こ、こいっ！！！」

尾白「後ろもいるからねっ」

花宮「ぎゃあ！！！！」

前後や囲まれた際にもちゃんと戦闘に加われるよう、今は三つ巴の戦いをしている。
いまはちょうど、尾白くんに気を取られて切島くんの攻撃が頬をかすめたところ。

切島「お、おい…血出てんぞ」

花宮「人間ですから血ぐらい出る！ガチのときもそれ言うの？
今度はあたしからいくよっ、とりゃ！」

訓練が始まって何十分かが経過したころ、B組の人たちの姿が見え始めた。

ブラドキング「筋繊維は酷使することによって壊れ、強く深くなる。
個性も同じだ、使い続ければ強くなり、でなければ衰える。

すなわち！やることは一つ！限界突破！！！」

花宮「まっじで勝てなーーーい！！！！もっかい！」

尾白「いいんだけど、一回血拭いてきた方がいいってほんとに。」

花宮「ん、ごめん尾白くん、体育着と尻尾血まみれだね。
先生に許可貰って血止めたらまた来るよ……」

そして本部のような場所に到着してB組の面々と顔を合わせた。

鱗「なんだこの地獄絵図……」

花宮「鱗くん魂ぬけてるよぉ……」

泡瀬「A？！？！ンでそんな血まみれっ？！」

思わず卒倒しそうな人が何人か、訳を説明して止血に使える薬草を出しながら話しているのを聞いていた。

ただ、彼がひどい顔をしていたことに私はこの時気付けなかった。