素直になれよ、ファントムシーフ！２ (ページ4)

今日:27 hit、昨日:24 hit、合計:7,520 hit

54 ページ4

そして今日はついに林間合宿初日……

相澤「この林間合宿で更なる高みへプルスウルトラを目指してもらう」

「「「はい！！」」」

集合して先生の話を聞いていた、ドキドキがつのるそんな気持ちの良い朝のこと。

物間「え？なになに？？A組補習いるの！？
つまり赤点取った人がいるってこと？え？おかしくないおかしくないっ！？！？
A組はB組よりずっと優秀なはずなのに？あれれれれれぇ！？」

芦戸「Aあれ止めらんないの？」

花宮「あれはわたしには、無理」

その言葉を合図に、物間くんは拳道さんの手刀を食らって退場した。

花宮「洋くん、おはよー！」

視線の先にいる彼に手を振った。
彼は少し恥ずかしそうにして、控えめに手を振り返してくれた。

相澤「おまえら！一時間後に一回バスを停車させる。その後しばらく……
まァいいか、わいわいできるのも今のうちだけだ。」

私は一番後ろの座席を広々一人占め、一時間は眠れるな。

気持ちよく眠ることおよそ一時間、身体をゆすられ目が覚めると、パーキングエリアなんてものは姿も形もなく、崖に到着した。

耳郎「アレ、B組は？」

花宮「んぅ、ほんとだ…いないね」

相澤「何の目的もなくでは意味が薄いからな」

「ようこそイレイザーヘッド」

相澤「ご無沙汰してます」

プロヒーローが自己紹介を始めた、いきなりでちょっと驚いてしまった。

「煌めく眼でロックオン！！」
「キュートにキャットにスティンガー！」

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ！」」

相澤「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツのみなさんだ」

と、ここで緑谷くんのオタク魂に火がつき、キャリアのことを言いかけたところでピクシーボブの鉄拳を食らっていた。

マンダレイ「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」

「「遠っ！」」

麗日「え？じゃあ、何でこんな半端なところに」

ざわざわし始めるクラスメイトたち。
私はまだ眠気が抜けきっていなくて、全然理解が追い付かない。

瀬呂「バス…戻ろうか、早く」

「今は午前9時30分、早ければぁ12時前後かしらん」

マンダレイの不敵な笑みにその言葉、やっと自分の置かれた状況を理科宍、一気に覚醒した。

「12時半までにたどり着けなかったキティはお昼抜きね～」

相澤「わるいね諸君、合宿はもう始まってる」

「今から三時間、自分の足で施設までおいでませ！この魔獣の森を抜けてっ！！！」

すっかり気が抜けていたうちに、地獄の合宿はもう始まっていた。