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翌日、ついにやってきてしまった。
花宮「キンチョーする、やばいなんだこれ…！！！」
耳郎「めっちゃ手冷たいじゃん、大丈夫？」
花宮「大丈夫…じゃ、ない！！！」
これが恐怖や緊張とかいうマイナスな震えじゃなくて、武者震いとかそういうのだってことを祈るだけ。
相澤「この試験に合格し、仮免許を取得できればお前ら卵は晴れてヒヨッ子、セミプロへと孵化できる。
頑張ってこい！！」
先生は真面目な顔で私たちのことを送り出す。
上鳴「っしゃあ！なってやろうぜ、ヒヨッ子によォ！」
切島「いつもの一発決めて行こーぜ！せーのっ」
切島「プルス」
「ウルトラ！！！」
切島くんがいつもの校訓を口にして、気合をいれようとしたところ、雄英生徒ではない別の誰かが割り込んできた。
かなり大きな声で後ろから聞こえてきたものだから思わず驚いてしまった。
「勝手に他所様の円陣へ加わるのは良くないよイナサ」
「ああ、しまった」
「どうも失礼致しましたァ！！！」
花宮「え、なに…何この人……！」
耳郎「待って！あの制服！」
瀬呂「西の有名な…」
爆豪「東の雄英、西の士傑…」
「一度言ってみたかったっス！プルスウルトラ！！自分、雄英高校大好きっス！
雄英の皆さんと競えるなんて公営の極みっス！よろしくお願いします！」
「あ、血」
「行くぞ」
そうして、士傑の制服を着た四人は会場の中へと入っていった。
相澤「夜嵐イナサ、ありゃあ強いぞ。
夜嵐、昨年度つまりおまえらの年の推薦入試、トップの成績で合格したにもかかわらず、なぜか入学を辞退した男だ」
緑谷「え！？じゃあ、一年！？！？」
花宮「(っていうより、推薦トップってことは、実力は轟くんよりも…)」
瀬呂「雄英大好きとか言ってたわりに入学は蹴るってよくわかんねえな」
相澤「変だが本物だ。マークしとけ」
「イレイザー？イレイザーじゃないか！！」
と、そうして士傑の人たちと入れ違いになるようにして私たちを訪ねてきたのは、オレンジ色のバンダナを巻いた女性。どうやら相澤先生と知り合いらしい。
「テレビや体育祭で姿は見てたけど、こうして直で合うのは久しぶりだな。
結婚しようぜ！」
相澤「しない」
「しないのかよ、ウケる」
変な感じだった、先生に浮ついた話があると思っていなかったし。
けどあの女性は一体……？
緑谷「スマイルヒーロー、Ms.ジョーク！個性は爆笑！」
どうやら彼女は昔、先生と事務所が近かったらしく、それで仲がいいのだそう。
そんな関係、ちょっと憧れちゃうかも。
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
