素直になれよ、ファントムシーフ！２ (ページ26)

今日:7 hit、昨日:24 hit、合計:7,500 hit

76 ページ26

相澤「ヒーローとは事件・事故・天災・人災、あらゆるトラブルから人々を救い出すのが仕事だ。
取得試験では当然その適正を見られることになる。」

花宮「適正……」

相澤「情報力・判断力・機動力・戦闘力、他にもコミュニケーション能力・魅力・統率力など別の適正を毎年違う試験内容で試される。」

ミッドナイト「その中でも戦闘力はこれからのヒーローにとって極めて重視される項目となります。
備えあれば憂いなし、技の有無は合否に大きく影響する」

セメントス「状況に左右されることなく安定行動を取れれば、それは高い戦闘力を有していることになるんだよ」

エクトプラズム「技ハ必ズシモ攻撃デアル必要ハ無イ。
例エバ、飯田クンノレシプロバースト、一時的ナ超速移動ソレ自体ガ脅威デアル為、必殺技ト呼ブニ値スル」

飯田「あれ必殺技でいいのか！？」

砂藤「なるほど、自分の中にこれさえやれば有利、勝てるって型を作ろうって話か」

花宮「そっか、」

ミッドナイト「その通り。
先日大活躍したシンリンカムイのウルシ鎖牢なんか模範的な必殺技よ、相手が何かをする前に縛っちゃう」

相澤「中断されてしまったが、林間合宿での個性を伸ばす訓練は、必殺技を作り上げるためのプロエスだった。
つまり、これから後期授業まで残り十日あまりの夏休みは、個性を伸ばしつつ必殺技を編み出す圧縮訓練となる！！！」

花宮「わ、エクトプラズム先生増えた」

相澤「なお、個性の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も並行して考えていくように。
プルスウルトラの精神で乗り越えろ、準備はいいか？」

「「「はい！！」」」

上鳴「わくわくしてきたぁ！！！」

花宮「私もシンリンカムイさんみたいな拘束できるような技を作りたいんですけど、」

エクトプラズム「ト、言ウノハ？」

花宮「今時点での私の個性は、自分から植物を生やすことなんですけど、いかんせん体が小さいもんでなかなか大きな植物を作り切れないことが多くって」

自分の個性でできること、そして私が戦闘等でやりたいことを先生に伝えてより良い戦闘方法を身に着ける。

先生によると、私の練習方法としては、まず体を大きくすることが第一だった。

それから、植物を創造するスピードそのものを上げること。
大きいものならその分時間がかかるのは分かるけど、如何にそれを短縮できるかで、有事の際には役に立つのだという。

爆豪くんは次から次に技を打って先生は流石だなんて言っている。

私のなりたいヒーローは、戦うヒーローではないけれどやっぱりああいう姿も格好のいいものだ。