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さっきのどんよりした空気を変えてくれたのは意外にも爆豪くんで、元通りとまでは言わずとも明るくなった空気のまま寮の中を見て回った。
部屋割りは先生があらかじめ決めてくれていたもので、私の部屋は二階の一番奥の部屋だった。
他の子たちは大体一フロアに女子二人なのに対して、私は一人。
寂しいけど女子の数が奇数なんだもん、我慢しなきゃね……
相澤「明日また今後の動きを説明する、以上解散。」
部屋で荷解きを終えたタイミングで、電話が鳴る。
その相手はついこの前に新しい関係へとグレードアップした彼だった。
花宮「も、もしもし！」
”「もしもし、今大丈夫だったかい？」”
花宮「うん。今ね、ちょうど部屋の荷解きとかいろいろ終わったところなの」
”「僕もちょうど色々片付いたところなんだけど…」”
もごもごと何かを言おうとしていることは伝わった、けど彼がいま何を考えているのかが分からなくてちょっと悔しい気持ちになっていたり。
花宮「なぁに、物間くん。はっきり言ってくんないとわかんないよ」
”「だ、から…」”
コンコン
花宮「あ、ちょっと待ってねお部屋に来客」
”「ハ？！おい、」”
無視するな、なんてわーわー騒いでいる彼をちょっと置いておいて扉を開く。
訪ねてきたのはクラスの女子陣。
花宮「ど、どうしたのみんなお揃いで…」
芦戸「お部屋披露大会しよ！！！」
花宮「え、しないよ〜…私行きたいところあるんだってば」
耳郎「行きたいところ？」
花宮「そう、だから他のみんなでやってよ」
葉隠「……怪しいですね」
芦戸「だよね」
キラン！と音が付きそうな勢いで二人は目を光らせた。
これは白状するまで話してもらえなさそうだし、よ〜〜〜しここは奥の手幼馴染を召喚っ！！
花宮「洋雪くんだってば！！！怪しいことなんてないです！」
八百万「泡瀬さんということは、B組のところでしょうか？」
花宮「うん、そだよ」
麗日「そっか、AちゃんB組の子たちと仲いいもんね」
芦戸「ってことは、アイツもいんじゃん」
葉隠「アイツ？……あ！もしかして！！」
芦戸「そ、物間」
花宮「ひぇ」
耳郎「え、まさかのあたり？本気で言ってる？」
花宮「ちっ！？がくは、ないんだけど……」
芦戸「へぇ〜〜〜？Aアイツのこと好きなんだぁ？」
麗日「せ、青春しとるっ…」
花宮「ねえもうほんとにやめてよ、恥ずかしいってば」
芦戸「耳郎探偵、否定しないということはそういうことでしょうか！？」
耳郎「だろうね」
花宮「もうっ！それで良いから！あたしはあっち行くのでかえれ！！！」
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
