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今日は、病室でテレビを見ていた。
すぐに退院できると思っていたのだが気付かぬ間に微量のガスを吸っていたらしく、その治療も行う必要があったためもう少し入院する必要があるという。
物間「買ってきたよ、飲み物はこれでよかったかい？」
花宮「うん！おいしそーなリンゴジュースだ…」
じゅるり、思わずよだれが垂れちゃいそうな素敵なパッケージ。
紙パックにストローをさして定刻に始まった記者会見を見ていた。
「生徒の安全とおっしゃりましたがイレイザーヘッドさん、事件の最中生徒に戦うよう促したようですね。
その意図をお聞かせください。」
相澤「私どもが状況を把握できなかったため、最悪の事態を避けるべくそう判断しました。」
「最悪の事態とは？27名の被害者と1名の拉致は最悪とはいえませんか？」
テレビから聞こえてくるのは、そういう先生たちを批判する言葉ばかり。
物間「こら、顔。」
花宮「ぎゃあ、い…いたい」
眉間にしわが寄って、とても難しい顔をしていたみたいだった。
指でつっつかれてつい気が抜ける。
相澤「私があの場で想定した最悪とは、生徒が成す術なく殺害されることでした。」
根津「被害の大半を占めたガス攻撃、敵の個性から催眠ガスの類だと判明しております。
拳道さん、鉄哲くんの迅速な対応のおかげで全員命に別状はなく、また生徒らのメンタルケアも行っていおりますが、深刻な心的外傷は今のところ見受けられません」
先生たちは誠実に記者会見で質問に答えているが、記者たちはそれをよく思っていなくて次々とまくし立てる。
ついには爆豪くん個人のことまで言及してきた。
「もしそこに目をつけての拉致だとしたら？言葉巧みに彼をたぶらかし悪の道に染まってしまったら？
未来があると言い切れる根拠をお聞かせください。」
花宮「何アイツ！！！！むかつく！！」
物間「ただただ精神的に口撃をして、先生たちのボロを出したいんだろうね」
花宮「なんっも知らないくせに、偉そうにっ……！！！」
物間「まあでも、僕たちが心配することはないよ。
爆豪はああ見えても、
きっとそれは先生も分かっているよ、と飄々とした顔で私の頭を撫でた。
記者の質問にいら立ったのか、先生は起立をした。
しかし、その手にのるかとでもいうように頭を下げたのだった。
花宮「………相澤先生」
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
