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先生から事のあらましを聞くと、一気にあの時の記憶があふれてきた。
色んなことを思い出して、私は一番初めに私を庇って怪我をした彼女のことを聞いた。
相澤「あぁ、一応無事だ。
頭を強く打たれ重体ではあるが、命に別状はないそうだ。」
花宮「よ、よかった………」
それだけで心が軽くなったような気がした。
相澤「よく頑張ったな、今はゆっくり休め。
またこれから、色々大変になるぞ」
自分にも言い聞かせるように、相澤先生はそう言ったあと、病室から出ていた。
コンコン
それからまた数分も経たないうちに扉がノックされて、なじみの顔がこちらを見ていた。
花宮「あら、たくさん。」
切島「今ちょうど相澤先生と会ってよ、起きたって聞いたから。具合はどうだ？」
花宮「ぼちぼち、かしら。
ちょうど何十分か前に目が覚めたんだけど…他のみんなのこと聞いてもいい？」
クラスメイトがお見舞いに来てくれたけれど、何人かは姿が見えない。
上鳴「一応、耳郎と葉隠、あとはヤオモモがここに入院してるみたいでさ」
麗日「デクくんはね、まだ目覚めてないみたい。」
芦戸「ヤオモモも、ちょうどさっき意識が戻ったって言ってた。」
花宮「……あとは、爆豪くんか。
みんな頑張ったんだってねぇ、おつかれさま」
蛙吹「それはAちゃんもよ。」
飯田「全くだ。
途中で緑谷くんについて行ったと思ったら、B組の泡瀬くんが君の姿が見えないと言い出して大変だったんだからな！！！」
腕をかくかくしてちょっと怒っているみたい。
瀬呂「あんときの物間、いつもと違ってちょっとカッコよかったよな」
芦戸「それ。Aにも見せてあげたかったな〜！」
切島「俺と芦戸、それに物間と泡瀬と先生で花宮のこと探しに行ったんだ。
なんにせよ、無事でよかったよ。」
花宮「うん、ありがとね。ご心配をおかけしました」
ガラガラ
「お」
「うわ」
クラスメイトと話していると、突然開いた病室の扉。
ここからはみんなの姿があって誰が来たのかは見えなかったけど、なんとなく分かるような気がする。
麗日「噂をすれば、や」
花宮「物間くん？」
泡瀬「俺もいるぜ」
ちょうど二人が訪ねてきて、病室内もぎゅうぎゅうになってしまうことからクラスメイトたちは緑谷くん、ヤオモモちゃんたちの見舞いに行くと出て行った。
花宮「洋雪くんいらっしゃい、と、物間くんはさっきぶり」
泡瀬「もう体起こして大丈夫なのか？」
花宮「うん、げんき」
なんたってね、大事な大事な幼馴染を無事に守りきれたのが分かったんだから。
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
