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花宮「ご迷惑をおかけしました」
私が気絶してから眠っている間にリカバリーバールがやってきて、私の怪我の治療を施してくれていたらしい。
それに加えて事情を聴きたいのだという警察関係者の人も訪ねてきたらしい。
ムードもなんにもないような一世一代の告白をして、嬉しさの余韻に浸っているとき、ちょうど先生と警察の人が再度訪ねてきた。
相澤「迷惑なんて考えるな、むしろここまでの怪我を負わせてすまなかったと思ってる。」
「早速だが、当時の状況を聞きたい。」
物間「……あの、彼女は今目覚めたばかりです。
もう少し待っていただくことはできないんですか？」
眉をひそめて、私よりも不機嫌な顔して警察の人にたてついた。
先生はそんな物間くんの姿を見て、少しだけ呆れている。
花宮「あー、大丈夫ですよ私なら。
お話するのも記憶が新しいうちの方がいいですもんね」
なんやかんや言っている物間くんを窘めて、一旦病室から出てもらい当時の話をする、
花宮「実は、あんまりしっかり覚えていないところも結構あるんですけど…」
「覚えている範囲で構わない。
君が対峙したヴィランは、どんな見た目・個性・名前だったか、なんでも良いから分かる範囲で教えてほしい」
花宮「……個性も名前も分かりません。
とにかくパワーが強くて、改造された異形型のヴィランかな…多分、あと表皮は固くて、見た目は複製腕を使っているときの障子くんに近いイメージ…
で、その複製腕のようなものがいくつかあり、その先が手じゃなくてチェンソーのようになっていました。」
相澤「……脳無だろうな」
花宮「脳無…ですか？
よく、わかんないですけど、それでソイツを食い止めながら逃げている途中で洋雪くんとヤオモモちゃんに会いました。」
「泡瀬洋雪くんと八百万百さんだな」
花宮「はい。
百ちゃんが遠距離攻撃で頭部に怪我を負い気絶してしまったので、洋雪くんの個性で彼女を自身に結合して一足先に逃げるよう言いました。
戦闘許可が下りたので、私はその脳無？を何度か足止めしようと個性で広葉樹の壁を作ったんですけど、ダメで、それで気付いたらもう病院でした。」
その後も何度か質問を繰り返され、警察の人は一足先に病室から出て行った。
残った相澤先生から、あの後私たち雄英高校ヒーロー科に起こったことを聞いた。
花宮「爆豪くん、連れ去られちゃったんですか…」
どうやら今回の敵の目的がそれだったらしく、緑谷くんたちの奮闘もむなしく連れ去られてしまったという。
「あ、の……ピクシーボブは無事ですか…？」
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
