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泡瀬「何すんだよ物間、邪魔すんな」
普段からキレたりなんてことは殆どない彼だったからこそ、どれだけ彼にとって苦しいものなのかを周りも知ることになった。
物間「お前がそんなんでどうするんだよ、泡瀬。」
泡瀬「は？」
物間「泡瀬がそうやって無理言って暴れて今のまんま彼女の事を探しに行ってみろ、何が起きると思う？
彼女を見つけられず泡瀬も怪我が悪化する可能性があるだろ、それにそんなに周りが見えていない状態のお前を連れていくのは危険だ。」
いつもだったらそれを言われる側にも感じる物間、ブラドキング先生も目を丸くしていた。
相澤「……その通りだ、泡瀬。分かったな。」
泡瀬「っでも……」
相澤「最優先事項はお前の怪我を治すことだ、合理的に行こうぜ。」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる先生、これはきっと一緒に捜索に行く合図だ。
物間「あぁ、僕は彼女の個性を何度かコピーしたことがあるので力になります。」
芦戸「あ、アタシも行かせてください。
みんなこんなに苦しい思いしてんのに、私たちだけなんも出来ないの嫌です！」
切島「……俺も、行かせてくれませんか。」
結局、彼女のことをよく知っている泡瀬、物間(自称)、芦戸、切島とイレイザーヘッドで捜索に出ることになった。
相澤「……困ったな、索敵得意な個性の奴がいないか。」
泡瀬「けど、場所はなんとなく覚えてるんで。」
物間「見た感じ、木に焼け焦げたあとがある。
彼女がもし個性を使っているのだとしたら、この辺りに生えないような厚い木を生やしている可能性も高そうだな……」
みんながみんな、バラバラにならないようにひとかたまりになって森の中を進んでいく。
その中で物間は1人、緑谷のようにブツブツと木々に触れながら彼女の姿を探していた。
芦戸「なんか、物間ってこんな感じだったっけ」ﾋｿ
切島「普段からは流石に考えらんねえ姿だな」ﾋｿ
物間「待ってくださいイレイザー、ここの辺り、植生がおかしい。」
泡瀬がこの辺りでAと別れたというところまでやってきたとき、その辺り広がるのは赤だった。
物間が相澤先生にそんなことを言い出して、みんなで注意深く周りを見渡した。
物間「……ここの木だけ根が地面に埋まってない、？」
切島、と物間は使える個性の相手の名を呼びここを削れという。
芦戸には少し上の方を溶かしてくれないか、と。
切島「ま、まて…！中身空洞だぜこの木！！！」
芦戸「せんせー、上から中見えませんか？」
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作者名：sun x他1人 | 作成日時：2023年10月5日 2時
