素直になれよ、ファントムシーフ！２ (ページ1)

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あらすじ&51 ページ1

この春から雄英高校ヒーロー科に入学した花宮A。
幼馴染で隣のクラスの泡瀬洋雪とのつながりで、学校に二つしかないヒーロー科にどんどん増えていく友人。

個性のおかげで気持ちを知ることが出来た一人から思いを寄せられていることを知り、だんだん意識し始めたそんなとき、偶然に偶然が重なってお互いの気持ちを伝え合うことに。

二人の恋の模様や、雄英高校ヒーロー科、そしてこの世界がこれから迎える苦難や悪意とどう戦っていくのでしょうか……

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花宮「ちょっと洋雪くんなにやってくれてんの！！！」

既読の着いたメッセージ画面、ニッコニコの洋雪くん。

泡瀬「迷う必要なくね？」

花宮「こーゆーのはさぁ！タイミングとか心の準備ってもんが…！！！」

ﾌﾞﾌﾞ

泡瀬「ほら返ってきたみたいだぞ」

花宮「だ、だめだめだめ見ちゃダメ。」

彼に見られないよう、こっそり画面を見た。

物間くん知ってるけど、それがどうかした?

花宮「……！！」

泡瀬「(やーっぱ、全然隠せてねえよな)」

花宮Aそういえば物間くんに名前呼んで貰ったことないな、って思ったの。
それだけ!!

恥ずかしくなってすぐに携帯の画面をロックした。

泡瀬「楽しそうだな」

花宮「そ、そうかな………
今日はもう帰ろ！！暗いと洋くんのお母さんも心配しちゃうでしょ！」

泡瀬「確かに、そーだな。もうこんな時間か。
じゃまた明日。合宿頑張ろうな、あと進展は絶対1番に教えて。」

花宮「考えとく」

洋くんと分かれてから、さっきから何度か鳴っている携帯を見る。

メッセージが来ているのかと思えば底には不在着信の文字がいくつか。
慌てて近くの公園に入り、近くのベンチに座る。

花宮「えっと、電話は…」

折り返しの方法を探っているとまたかかってくる通話、今度は直ぐに電話をとることが出来た。

花宮「おまたせしました」

"「いきなりのあれば一体なんなんだい」"

花宮「いや、その……ね、そのまま。」

"「名前、呼んだこと無かったっけ？」"

花宮「あたしの記憶の限りでは無いんですよね、実は。」

"「急にそんなこと言うもんだから参ったよ、なんか悪いことしてたね。」"

花宮「んーん、いいの。
きっとなんか流れでそのうち呼んでくれるかなって思ってたから」

"「今、外にいるのかい？」"

花宮「そう、ちょうど駅の近くの公園でね……」

話に花が咲いて全然帰れなくなるも、先に動いたのは物間くんだった。

"「じゃあまたね、A」"

花宮「は………」

突然のことに思わず、固まってしまった。