▽続き ページ31
「この海は繋がってる、消えたって、俺は逃がさない。また探し出す。……こうやってな」
「お頭……」
でも、私はいつか消える。あと数年しか残されていない。分かる。もう何度もそうやって生きてきている。
シャンクスの船に乗ったのは初めてだけど、それだけで決定された未来が覆ることは無い。
「考え過ぎるのは、お前の悪い癖だ」
「ったい！何するの！？」
予想外のもう片手からのデコピン、痛い。
たははといつもの顔で笑うと、立ち上がった。
「さて、帰るぞ〜！」
「っ……」
出入り口の扉の前まで歩いたお頭が振り返る。
「なんだ？本当に拐ってくぞ？」
「私はお姫様でも何でも無い…」
「………」
真っ直ぐ、お頭を見上げた。
「やっぱり船員だから、消えるその時まで隣を歩くよ、お頭」
その言葉にお頭は口角を上げる。
「一つ間違えてる、世界にもお前を奪わせるつもりは無いからな」
｢…ずっと会いたかった」
「それはお互い様、じゃあ今度こそ──ぐ、動けねェ」
「──私はここでお世話になってたんだから、挨拶して来るね！待ってて！」
「お・ま・え〜！！！！」
シャンクスの怒りの声が店に木霊した。
Aは悪戯っぽく笑って、店の奥に向かうのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの妹設定とルフィに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄ヒロインをミルキィー・ローズに変身してそしてヒロインが空島に出発する前にルフィ達の仲間に入れるお話を見せてください。 (2021年6月29日 0時) (
レス) id: 5c2a0539f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
