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第三十八話 ページ38



















その日は、酔っていた。
でも、酔いのせいじゃないことは確か。









「もう一度!」


「...はい。」






真夏の夜。あぁ、思い出した、去年だ。




酔いを覚ますためだったか、
俺はふらふらと外に出ていた。




そしたら、いつも暗いはずの稽古場
の電気がついていて、掠れた声が耳に入ったんだ。





近づいてみると、暑いからやはり窓は
全開で、そのせいで俺にも声が届いてたんだなって分かった。





「...」




なんとなく、近づいてみた。



好奇心?酔い?なんでだろうな。




今でもわかんねーけど、
気づいたら吸い寄せられるように稽古場を覗いてた。






「っ...!!」






そして、そこで見たものは。








汗をダラダラ流しながら、
枯れそうな声で返事をしながら、

それでも笑顔で舞う女の姿。




必死そうな顔もたまにしてたけど、
それよりも自然な笑顔に俺は釘付けだった。






なんだ、これ。
どういうことだ。




バクバクと心臓がうるさい。
そして胸の奧の奧をがっしりと掴まれたかのように苦しかった。







「っ、はっ...ぅ...」




ついに俺はその場に座り込んだ。
胸の辺りをがっしりと抑え、布にシワが寄る。






なんだ、これ、ほんとっ...



もう視界から外したあの女の姿が、
暫くの間まぶたの裏にチカチカと姿を現していた。




離れない、誰だ、あいつ...
じゃなくてだな!!、これ...!

って、あ、そうか...





その時、俺は驚くほどにスっと、
これがなんなのか理解した。



唐突で、でも今まで考えていたものが
線となり全て繋がったような。

苦しさは消えないけど、
ちょっとスッキリとした気持ち。








________これが、一目惚れってやつか。







誰も彼も一生に一度くらいあるだろ?
一目惚れ。


俺にとってその一度がこの時だった。





この日から俺は、此処を通る頻度を増やし、
窓を締め切られる秋、冬になると、
Aが店に出てないか必死に探した。


そして、数ヶ月前に偶然にも見つけ、
話しかけようと思ったけど心臓うっさくて、
話しかけらんなくて。


別の女から名前を聞き出し、
それからずっと、想いを募らせてた。

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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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