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第二十五話 ページ25

『吉原の女を一番買っていく客。』



そう、これが菅原孝支という
男について彼女が唯一知っていること。





買ってどうするだとか、私には不可解だった。



そして初めて会って、もっと不可解。






「...」




こんなに綺麗な人だ。
写真で見たよりも、ずっと。

ひとり誰かを愛せばいいのに。




性格だって、もう温和なのがにじみ出すぎてて、
いい人なんだなって分かるよ。





...でもきっとこの人も、何かあるんだろう。


時折見せる儚げな表情。
本人は無意識っぽいけど。





少し会話しながら冷静に菅原孝支という
男を分析していく彼女。


前から思っていたが彼女は観察力や洞察力が半端ない。

けど多分、それだけじゃないんだろう。







「...あ、そういえばどうして菅原様は私を助けてくださったんですか?」


思い出したかのような質問に、菅原様は真顔に戻る。



「んー、いやぁ、忘れ物したから取りに此処まで
戻ってきたんだけどさ、そしたら防音なのに女の子の
叫ぶような声が聞こえて...」


はい、多分その声私ですね。

思い出すとまた熱が登ってきた。
あぁ、やめやめ。



「それからすぐに女の子が泣きながら階段の方まで
走って行って...なにかあったって確信したから角から
覗いてみたんだけど、黒尾君と赤葦君に絡まれて
震えてる女の子がいたから、隙を見て手招きしたんだ。」


眉を八の字にしながらも口角をあげる菅原様は、
ちょっと困ったようだった。



「あの二人は相性悪くて、ちょっと危険だから。」


コテン、と首をかしげて考える彼女だったが、
あの雰囲気を思い出すと、すぐに納得した。




「...そうなんですか、ありがとうございました。」


ペコリ、とおじぎをすると、
菅原さんは慌てたように謙虚な態度をとった。





あ、そういえば此処ってVIPルームだ。

辺りを見回して、吉原で初めて個室掃除を
任せられたときに教わったことを思い出した。


『VIPルームは御得意様専用!
その部屋は誰専用だと決まっている部屋のことだ。綺麗に頼むよ!』


私はあんまり掃除を任されることはないけど。


通りで少し装飾も凝ってるし、
菅原様もまるで私を自分の部屋に通すかのようだし、
咄嗟に私の腕を引いて此処に匿ってくれるなんてできるんですね。


普通の人じゃせいぜい手を引いて逃げるくらいだと
思うんだけど、どうだろうか。

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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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